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コトノハ美術館  作者: 百里芳
常設展示:「二重ガラスの向こう側のフロア」
24/25

展示室

四角い額縁の向こうから

やわらかいまなざしがきて

罅割れた永久の日々から

ぬりこめられた激情がきて


眼と

眼と

眼と

眼の

視線と視線と視線と視線の

その

交差点

に居て

貴方は

彫刻

される


君の何時か過ごした夏の

おじいちゃんの家の

居間の匂いの

押入れの

中の

お父さんの

お古のおもちゃの

甘い錆の味を思い出しながら


時のあちらの友と

目を合わせて微笑んで

かれは、かれの眼差しで

きみを、はだかにすることを望んでいる


美術館へ

ようこそ




学芸員より:

美術館や博物館は「みに行く」ものだと思っていませんか?

実は、美術館や博物館は「みられに行く」ものでもあるのです。

ホラーじゃありませんよ。


貴方がとある作品を見た時、

それに対して感想を持った時、

貴方の人生は、少しだけ変わります。


「美しい!」という感嘆か、「つまらない」という落胆か。

その心の動きは、確実に貴方の将来の行動を変化させます。


感動した人は再び美術館に足を運ぼうとするでしょうし、

がっかりした人は、もう二度と来るまいと決意を固めるでしょう。


どんな形にしろ、作品と対峙したの時の心の動きは、貴方の未来を少しだけ変えるのです。


その意味で作品たちは、常に貴方を狙っています。

貴方の心の形を変えようと。


美術品を見に行く時、美術品もまた貴方を見ているのです。


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