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ジジイ爆ぜる  作者: おやびん


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 第18サーバー玄武討伐確認


「え!? 玄武が討伐!? 18サーバーって私達のサーバーよね……」


 ソフィーは理解が出来なかった。自分達はまだ接敵すらして無い、と言うよりまだスタート後、1分足らずの話なのだから。


 な、何が起こってるの? 北にそんな手練のプレイヤーいたかしら?


 いくら思い返しても、そんなプレイヤーに思い当たるフシはない。自分の知らない強豪がまだいるのか? 色々と考えてみても、その答えは出ない。


 謎の手練に思惑を這わせるが、そんな中、受け持つ南にもモンスター軍団が現れた。


 【南の朱雀】

 

 炎を冠する鳥型モンスター。


「皆さん来ましたよ! 行きます! 【私の下に集いし勇敢なる者達よ、進め!!】」


 コレは【戦乙女(ヴァルキリー)】の持つ固有スキル【軍神の恩寵】である。彼女のパーティーに入った者達全てに全ステータスアップのバフが入る。


「すげぇ! こりゃすげぇ!」


 バフの効果は抜群で、南チームの仲間達は次々とモンスターを倒してゆく。中でも。


「凄まじい切れ味ですね【退魔の宝剣】」


 ジジイから貰った【退魔の宝剣】を持ったソフィーの快進撃は破竹の勢いだった。




 一方ゼロは。


「玄武瞬殺って、もう嫌な予感しかしないよ俺は!」

 

 ラファエルなんか無視してジジイに付けば良かったなどと、やらかしたのがジジイと決め付けている。ややもすれば、


「ゼロさん来ましたぜ!」


「了解! 気張っていきますかねっと!」


 【東の青龍】


 水を操る龍のモンスター。


「まったく、おっそろしい見た目してやがんな」


 言ってはいるが、まるで恐れは感じられない。むしろジジイに負けてられないとやる気は漲っている。ゼロは怯むこと無く青龍に立ち向かって行った。





「ヨホホホ。圧巻じゃったのぉ。いやあかぶり付きでエエもん見れたわい」


「アタシは仰天だよぉ」


 ジジイとササメユキが災禍に見舞われた魔法陣跡地をウロウロしている。


「大漁大漁じゃ」


「コレアタシ達だけで貰っていいのかなぁ」


 大漁に溢れ返るドロップアイテムを拾いまくっているのだ。


「それにアタシもうアイテム袋パンパンだよぉ」


「ワシがいっぱい持てるから大丈夫じゃ。陣地に戻ったら分けてやれば文句も無かろうよ」


 結構事後処理に追われてたりする。普通こんな倒し方しないし、想定もして無い。倒した奴が倒した分だけ貰えて当然と言う流れだからだ。

 そんなせっせこドロップアイテム拾いに夢中になっていると、北チームのプレイヤーがやって来た。


「あ! いたいた! おいお前達、一体何があった! お前達は大丈夫なのか?」


 玄武討伐の報を聞いて一番驚いたのは、北チームのプレイヤー達かも知れない。何しろ森の中にジジイと魔女っ娘が入って行ったと思ったら玄武討伐なのだから。


「うん。大丈夫だよー」

「今から戻るところじゃ、土産もあるでのー」


 帰り道すがら、ササメユキが一連の事と次第を説明するも、まったく信じて貰えなかったのはご愛嬌。

 そして荒地の辺りに戻ってみれば、さあどうしたもんかの話し合いが行われている。


「んで、どうするよ? ラファエルにはここで踏ん張っとけくらいしか指示されてないぞ?」


「でも踏んばるも何も、もう玄武いないしな」


「やっぱり3班に分けて援護に向かうがベストだろ」


「それしかないわな」


 で、何処の援護に行きたいかと尋ねてみたら。


「いや皆んな南に塊すぎだろ」

「ソフィーさん人気な」

「ラファエルんとこなんざお断りだな」

「もう好きなとこでいんじゃね?」

「まぁ俺達の最低限はこなしたわけだしな」

「ここで突っ立ってただけだけどな」


 結局最終判断は自由行動。何してもいいけど責任は自己責任で、だ。


「お爺ちゃんは何処の援護行くの?」


「ん? ゼロの(あん)ちゃんか江藤さんかの」


「江藤さん? は、ちょっと誰だか分かんないけど、ゼロさんなら東だったかな?」


「じゃ東に行くかのー」


 と、思った時、


 第18サーバー朱雀討伐確認


「はぁ〜っ!? おいおい、どうなってんだうちのサーバー!? 強すぎないか??」


「やっぱり自由行動マズイんじゃねぇのか?」


 不測の事態が続くとまた誰かが声を上げる。が、北チームは突出したプレイヤーがいないので、誰も音頭を取らないのだ。


 結果、自由行動は棄却され、またしても動く事のできない膠着状態となってしまった。


 更に時が過ぎれば……


 第18サーバー青龍討伐確認


「う! コレはさすがに動かないとヤバくね?」

「残すとこ白虎だな」

「よし! 全軍突撃!」


「お爺ちゃん、やっと出発だって」

「おおう! ユキちゃんとあやとりしとる場合じゃないの」


 案外呑気な2人だった。


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