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【水の精霊の加護】
・水属性魔法の威力(効果)上昇 消費MPの軽減
・水属性極大魔法入手条件開放
・水の精霊召喚
・火属性攻撃の被ダメージ軽減
・水属性アイテムの威力(効果)上昇
・クラフトに水属性アイテムを使用時、必要個数軽減、効果上昇
・状態異常軽減・微
・地形ダメージ軽減・微
【水の精霊の涙】
・???
「これはどうなんじゃろか? なんか微妙じゃの」
水の精霊様から頂いた加護は、ジジイからしてみると微妙な効果だった。そもそも魔法は使わないし、被ダメ等軽減系に関しても、ステータスの低さゆえ、軽減されたとてといった感じである。
クラフトも有用ではあるのかも知れないが、水属性では爆弾とはあまり関係無さそうなのである。
「水の精霊の涙に関しちゃ、【???】じゃからのぅ」
一体何に使うのか謎アイテム渡されてもと、タンスの肥やし確定に渋顔である。
「どーせタダでもろたわけじゃし、まぁエエわい」
考えてみたとてしょうがないと、草原ダンジョンを後にしたジジイは、どの程度のモンスターまで【裸の王様】が通用するのか調べてみる事にした。
結果、どうやら森林エリアも視認してくるモンスターは居なかった。ただ、エリアボスだけは完璧に認知されてしまい、相変わらずの死に戻りを炸裂させたが。
「かぁ〜、ワシもまだまだじゃのぉ。ほしたら今度は森林ダンジョンでレベル上げじゃ!」
目標は森林ダンジョンのエリアボスに視認されないレベル。
何しろジジイの殲滅力は抜きん出ている。このエリア帯であればレベル上げに難儀する事も無く、アレよアレよと打倒してゆく。
そしてついに。
「カマキリに見つからん様になったのぅ」
エリアボスに視認されないレベルまで賢さを上げる事に成功した。
ここまでくれば俄然本来の目標へと意気込むジジイ。善は急げと鉱山へと赴く。
「ついに来たぞい。くらえ【裸の王様】じゃい!」
発動したスキルは間違い無くその効力を発揮する。散々上げた賢さはハーピーはもちろん、鉱山に徘徊するモンスターのそれを上回っていた。
「おほ〜! バレ無いバレ無い! こりゃ掘り放題じゃ〜」
早速とばかりにピッケルを振りまくるジジイ。恍惚とした表情は、怪しい薬でもやってるのかとさえ思わせる。
「火薬以外も色々手に入るのー。鉱石以外の採集ポイントもあるんかい。どらどら」
ジジイが見付けたのは何やらガスが吹き出る黒い水溜り。掬い上げてみれば面白いものだった。
「原油とな! ほっほ~、またぞろ爆弾の火力が上がりそうじゃのー」
ゲーム知識の低いジジイとて、流石にクラフトの知識は向上している。爆弾以外にもクラフトをしている内に、何と無く方向性や大雑把にだが法則が有るのを理解している。
「ぬっふっふっ。クラフトに有用そうなもんが大漁じゃ〜い」
一心不乱にピッケルを振るうジジイ。時間を忘れて一心不乱に。
「あはぁ〜」
そう、時間を忘れて一心不乱に没頭していた為、【裸の王様】の効力が切れたのに気付かず、瞬殺されたのであった。
「ぐへぇ、やっちまったのぉ。それでも火薬やら何やらぎょうさん手に入ったしの、いっちょクラフト頑張ってみるかのー」
いよいよ手投げ弾作製を始めるジジイ。これでもかと量産しまくり、いざ実戦投入へと赴く。
「勝手知ったる草原じゃ。さ〜てさ〜て柔らかうんこちゃん出ておいで〜」
試し撃ちがスライムな所はご愛嬌といったところか。
「フムフム、おるの。殺せるのは殺せるじゃろうけどの、問題は爆発範囲じゃなぁ。なんかまた自爆しそうじゃわいなぁ」
いい加減ジジイでも学習するもので、癇癪玉より火力の高い手投げ弾が、自身のマックス投擲距離以上の爆発半径ではないかと懸念しているのだ。
だがしかし、そこはそれ、ジジイは深く考えるわけもなく。
「まぁ死んだら死んだじゃろ。ほーらお喰らいなさーい」
死に戻りに一切の躊躇もためらいも無い。放物線を描いた手投げ弾はスライムの下へ転げ落ちる。
それは凄まじい爆発だった。マックス濃縮の激烈癇癪玉をも凌ぐ爆炎と爆風。あたかも空爆でもあったのかと錯覚するレベルの爆発は、辺りを一気に薙ぎ払った。
「あはぁ〜」
そしてジジイ本人も漏れなく薙ぎ払われた。




