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ジジイ爆ぜる  作者: おやびん


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おほー! ランクインしてもーたー

嬉しいので工場長の目を盗んで今日はもう1話投稿しちゃうよーん

ブクマやポイントありまとー。読んでくれてる人もありまとー

 「しゃ~しゃっしゃっしゃっしゃっ!!」


 「ついに爺さん森林の村に来たのか」

 「相変わらず笑いながら走ってるな」

 「パンツ一丁で手斧持って笑いながら走ってるな」


 猟奇殺人でも起こしそうなスタイリッシュな出で立ちに、他プレイヤーも引き気味である。


 「すこーん! すこーん!」


 採集出来るマークの付いた木のところに戻ってきたジジイ、すかさず手斧を使い採集している。


 「おー採れた採れた。木材か。そのまんまじゃの」


 無事採集出来る様になり、ご満悦のジジイはしばらくモンスターを爆殺しつつも、採集に明け暮れる。新素材自体には取り立てて現状興味は無いのだが、売値が薬草などより高いのだ。

 特にキノコ1つで火炎草3つ買えるともなれば、エリア1で火炎草を採集するより効率が良い。


 「大量大量」


 アイテム袋をパンパンにしては村で売り払い火炎草を大人買いする。


 「やぁお爺さん、また火炎草かい?」


 「おう、この素材の買い取り値で売れるだけ売っちょくれ」


 道具屋のエルフご主人にもすっかり覚えられた常連客となっている。


 基本的に他プレイヤーとの交流をほとんどしていないジジイは、むしろNPCキャラクターとの好感度がどんどん高くなっている。


 このゲームに於いてあまりその様なプレイヤーはいないのが現状である。NPCショップをそこまで利用する頻度が少ないからだ。

 少なくとも火炎草の大人買いをするプレイヤーはジジイ以外には存在しないだろう。


 「買うもん買ったらクラフトじゃーい」


 「お爺さん毎日せいが出るわね」


 エルフ親方がジジイのクラフトを笑顔で眺めている。


 「ふぃ~、ぎょうさんこさえたわい。さてまた採集に行くかいの…… ん? これなんじゃろ」


 クラフトを終えて工房を出ようと思った時に、工房の脇に置いてある巨大な箱がジジイの目に止まった。


 「ああそれはアイテム保管箱ね。1000G払えば一月好きなだけアイテムを保管してあげるわ。でも契約延長しないと取り出す事しか出来なくなるから気を付けてね」


 アイテム袋がパワーアップしたとはいえ、持てる限界はやはりある。ここに来て癇癪玉やダイナマイトの生産量が上がっているジジイにとっては、この上ない設備だった。


 「ほしたら使わせて貰おうかの、1000Gじゃの」


 「毎度有り!」


 大量に作製した簡易ダイナマイトや激烈癇癪玉などを仕舞い込む、アイテム袋がスッキリしたおかけで、また採集に熱が入るジジイだった。



 ジジイの一応の目標は第3エリアである。そこでお目当ての手投げ弾に必要な素材、火薬を手に入れる事が出来るからだ。


 だが森林エリアで火炎草が売られている事に気付いてしまった以上は仕方ない。癇癪玉や簡易ダイナマイトの大量生産に突入している。


 「お爺さんそんなにダイナマイトばっかり作ってどうするの?」


 「あっちゃこっちゃ爆破するんじゃ」


 「そ、そう。でも村で使うのはやめてね」


 言ってる事がテロリストみたいなジジイ。ゲームじゃ無ければすかさず御用となってるだろう。


 「火炎草が無くなってしもたか。ちょっくら買いに行ってくるわい」


 「あらお爺さん、なら私も一緒に行こうかな。少し道具屋さんに調達したいアイテムがあるから」


 エルフ親方は言うなりジジイに腕を絡めて来た。エスコートしろとかそんな感じなのだろう。


 「おひょひょひょ、綺麗な親方とデートじゃな」


 「デートね!」


 これもエルフ親方の好感度が上がると起きる、ちょっとしたクエストみたいなものである。

 取り立てて何かを貰えたり、何かをクリアしなければいけない様なものではなく、ただ綺麗なエルフと村を歩けると言うご褒美である。


 「なぁ、俺の見間違いじゃなきゃ、爺さんが美人エルフと腕組んで歩いてるんだが」

 「奇遇だな。俺にもその見間違いが起こっている」

 「貴方達、現実逃避するのやめなさいよ。間違いなくエルフさんとデートしてるわよ」

 「ちくしょぉぉぉぉっ!! 爺さん羨ましいぞぉぉぉぉっ!!」

 「なんでだぁ!! なんで爺さんがエルフとデート出来るんだよ!!」


 他プレイヤー達には、それはそれはショッキングな映像である。パンツ一丁の歯抜けホームレスジジイと、美人エルフが腕を組んで歩いているなど、ある種の犯罪臭しかしないのだから。


 その噂を聞き付けたエルフ好きプレイヤー達が、暫くの間エルフデートクエストを発見しようと躍起になっていた。

 中には正解ルートに挑戦する者もいる、工房でひたすらクラフトをして好感度を上げる行為だ。

 しかしながら途中でこれは違うと断念する。2~300回くらいクラフトしても何も起きずに決め付けてしまうからだ。

 

 ジジイに至っては千を越えるクラフト回数をこなしているので、まだまだであるのに気付いていない。そしてクラフト回数が不正解と誤情報が広がってしまい、より一層エルフクエストは遠退くのであった。


 「結局ジジイがパパ活出来ただけか……」

 「パパ活ってお前」

 「言い得て妙ね……」


 時々美人エルフとデートしてるジジイに、羨まし気な視線を送るプレイヤー達だった。

 

うえーい

工場長にバレてたぜー

呼び出しくらったぜー

役員室行ってくるぜー

うえーい

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