表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
福見福子の最終定理 第1章 始まりの仮説  作者: 黙定六
始まりの仮説
PR
67/240

第陸漆話 Revolt

 私は倒れた2人に目もくれず、白蛇に炎熱を載せた気弾を撃ちつつ、草の本体に向って突進する。


バチュン!!


 気弾は白蛇に穴を開けて突き抜けたが、すぐに穴は塞がってしまった。ダメージがあるようには見えない。


「これも通用しないか。ならば!」


 草の本体に向けて火炎を載せた気弾を打ち出す。


ジュジューーーーー。


 白蛇がすぐに身を挺して気弾を受け止めると、簡単に炎を消されてしまった。

 しかし、白蛇が横に動いたので、一気に胴体を飛び越えて本体へと迫る。


 体勢を立て直した昭二と誠も追いかけて来る。白蛇も進路を変え、こちらに向ってくる。


 私は結界を解き、全速力で本体目掛けて走り込む。

 一瞬早く、私が到着するかに思われたが、本体の茎からは、新たな虫の群れが湧き出していた。


「まずいっ!」


 手で顔を覆うのがやっとだった。赤黒い虫の群れに集られる。昭二と誠に気弾が打ち込まれ、とどめに白蛇が頭から私を飲み込もうとしていた。


 その刹那、


バシュン!!


 私の気が膨れ上がり爆発した。


 結界を解いたのは、走るのに集中するためではなく、丹田に気を練るためだった。この気を使って涅槃寂静を発動させたのだ。


 虫たちは弾け飛び、昭二と誠はその場に膝から崩れ落ちた。しかし、白蛇はふっとばされたものの、ダメージを負った様子は無かった。


「『とっておき』が台無しだな。」


 思わず愚痴る。しかし、


「う、う、ううっ、何が起こったんだ。」


 昭二が正気に戻ったようだ。誠はまだ倒れている。


「昭二!動けるか!?」


「はい。なんとか!」


「俺はもう動けん!礼次に合図を送って、誠を連れて離れろ!!」


「何をおっしゃるんですか!?

 動けない首領様を置いて、逃げるわけがないでしょう!?」


「今は時間が無いんだ!!

 ワシの言う事を聞け!!!」


「・・・・・・わかりました。」


 渋々答えると、上空に向けて水流を噴水のように打ち上げた。舞い散る飛沫に虹が浮かぶ。


 昭二は誠の元へと向かう。しかし、逃げようとせず、目を覚まさせようとしている。


「おい!何をやっている!!

 離れろ。命令だ!!」


「そんな命令は聞けません。

 そんな事をしたら、こいつに愛想を尽かされます。」


と言うと、私に向かって突進して来た。


「やめろ!うわっ!!」


 体当たりを食らって、吹っ飛ばされた。昭二が今、ヒビ割れのある地点に立っている。

 そこへ向けて、合図を受けた礼次が突っこんで来る。すぐあとをつぎはぎの化け物が追う。

 あと少しと言う所で、突如、礼次がスピードを緩め化け物に飲み込まれた。


「えっ!!!」


 何が起こっているのか、一瞬だけだが、全くわからなくなってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ