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2 男子禁制と女子の制限

今日、高校の入学式。


僕は1000人以上を目の前にしてステージに立っている。


何故こうなったかというと、遡ること中学時代。


毎日アニメ、ゲームの自堕落な生活をしていた。

しかし定期テストでは一夜漬けで全教科高得点を取れてしまうせいで、周りからは優等生真面目くんと言われていた。


そんな僕だが、高校受験に落ちた。理由は簡単だ。


試験当日風邪をひいた。


だが救済措置で別室で受けられることになった。

だからなんだ。38.0℃だ。頭が回らない。

別日にとか、普通ならあるだろ。


さすがの僕も途中から勝手に寝ていた。


もちろん落ちた。(当たり前)


第1志望の高校にはそのようにして落ちた。


そんな訳で併願で受けていた私立橘花学園高等学校(しりつきっかがくえんこうとうがっこう)に入学することとなった。


この高校は多くの地域、主に田舎からの入学者を受け入れ、寮があったり自習室がものすごく広かったりと入学者を支援する体制が整っていることで有名な高校だ。特に偏差値が高い訳でもなく、ある程度勉強していれば受かる程度の高校だ。その分人数は多く、1000人を超えるレベルだ。その中で女子の比率は3分の2と高く、その理由は女子だけのクラスが10クラス中6クラスあるからだろう。そのクラスは昔からのこの学校の伝統で今も残っている。他のクラスは共学だ。


話を戻すが中学2年の秋、生徒会長選挙の時期となり、立候補者をクラス1人は出さないといけないという訳の分からないルールがあった。クラスで優等生と思われていた僕は、もちろん周りからの圧力に負け生徒会長に立候補してしまった。


当然、僕一人では当選しなかっただろう(当選する気が無かった)。だが候補者1人1人に推薦責任者というものが存在する。そいつが優秀過ぎた。高身長メガネ男子、理不尽なくらいに優秀。主に相手の印象操作をすることが多かったが、他にも公には言えないような事を平気でするやつだった(法には触れてないゾ)。なぜここまでしてくれるのか(別にして欲しい訳じゃないんだけどね)聞いてみても、毎回話を逸らされてしまう(僕のこと好きなんかこいつ)。


なんだかんだ最後の最後まで来てしまい、投票前に全校の前での候補者同士の討論はよくありがちだが、何故か僕の代わりにそいつが壇上に立ち候補者全員を論破していた(お前が立候補しろよ)。もちろん全校の前でそんなことをすれば当選するのは当たり前なので、僕は生徒会長になってしまった。それからは一応本気で頑張った。頑張った結果なんか色々賞を取ってしまった。(自分でも天才だと思う)だがその間は好きなゲーム、新作アニメを見る時間を制限される羽目になってしまった。この後悔を活かし僕は高校では、真ん中くらいの成績を取り、目立たない。そんな高校生活を送る予定だった。


だが今、僕は全校に注目され中には僕を「かっこいい」だの「話してみたい」だの言っている奴らがいる。(ちゃんとステージ上まで聞こえてるからな)


「...あ、えー、桜のつぼみも膨らみ、暖かな春の光が降り注ぐ今日・・・新入生代表の挨拶といたしま

す。」


全校から盛大な拍手が飛び出した


目立ちたくないとは言ったものの僕はマイナスになるのも嫌だと思っているのでちゃんと読んだ。


担任紹介や校長の挨拶など入学式が一通り終わり1年生は担任の誘導で教室へゾロゾロと戻り始めた。


まずこの学校の校舎について僕が知ってる範囲での説明をする。


校舎はコの字型になっている。


特に女子だけのクラス(※以降女クラス)と共学のクラスの校舎が分けられているという事でもない。


4階は1年、3階は2年、2階は3年、1、5階には職員室や保健室、その他教室などがあるそんな感じのようだ。


コの字型の下の校舎には4個、右は3個、上は3個の教室が入っている。


下の4教室とそこに続く右の2教室が女クラス、残る右の1教室とそれに続く上の3教室が共学らしい。


2~4階は全て同じ感じだと思われる。


校舎の説明は以上だ。


僕は1年10組で1番奥の教室だった。


クラスメイトは30人程度で、みんな緊張していた。これから頭角を表すであろう陽キャも数人いて、その他にも勉強が出来そうな子、真面目そうな子、イケメン、それぞれ個性がある感じがしている。


担任は女の林美里(はやしみさと)先生になった。

優しい印象で身長が少し高いシュッとした先生だった。先生が前に立ち静かになるのを待ち話し始めた。


このクラス初めてのホームルームが始まった。

「えー、これから1年間よろしくお願いします。突然ですが皆さん、特に男子生徒の皆さんはよく聞いてください。この学校には重要なルールがあります。


まず1つ目は、女子クラス、通称女クラスについてです。男子生徒は、女子クラスの教室には絶対に立ち入らないでください。もし立ち入っているのが見つかった場合、その内容が悪質であれば、退学処分になる可能性もあると覚えておいてください。


次に2つ目も、女子クラスに関連するルールです。女子クラスの生徒と、共学クラスの男子生徒が交際することは一切禁止します。これは、この学校が共学化された当初、トラブルが多発したためです。こちらも、違反した場合の処分は先ほどと同様(退学処分を含む厳しいもの)と考えておいてください。


最後に、3つ目はルールということではありませんが、クラス替えについて説明します。

本校のクラス替えは少し特殊な仕組みになっています。まず男子ですが、3年間ずっと同じクラスで確定しています。男子生徒はこのメンバーで3年間、仲良く切磋琢磨してください。


次に女子についてです。女子生徒は、年度ごとに「共学クラス」か「女子クラス」かを選択し直すことができます。前提として、入試からも分かる通り、共学クラスは女子クラスよりも成績が優秀です。よって、男女間の交際などについて学校側からいちいち口出しするつもりはありません。その代わり、クラス替えはすべて成績で競ってもらいます。


具体的には、「女子クラスから共学への変更を希望する生徒」と「現在の共学クラスの女子生徒全員」の成績を学年末特別テストにて比較します。競い合った結果、順位が下位となった生徒には女子クラスへ移動してもらうことになります。ただし、移動する人数はあくまで「女子クラスからの変更希望者数」と同数のみであるため、共学クラスに残れる可能性は十分にあります。


以上ですが、何か質問はありますか?」

クラスの全員がそれを聞き沈黙していた。

ルールに感心する者、苛立つ者、様々いたが僕には関係なかった。逆にありがたい。つまり男子は何もしなければ平凡に過ごせる。こういうことだ。


「...特に質問は無さそうですね。3年間頑張りましょう。」


そういって休憩時間になり、周りがグループを作り始める中、僕はただ一人1番後ろの窓側の席で寝ていた。


周りからはさっき全校の前で挨拶した人が初日から教室で寝てるのがおかしかったのか、やけにクラス中から注目されたが気にせず寝た。


しばらくして廊下が騒がしくなった。


その瞬間、教室のドアが開いた。そこには女子クラスの目印の青いリボン(共学は赤)をつけた、制服が良く似合う茶髪ロングの女の子だった。


「失礼します。れいるくんはいらっしゃいますか?」


教室中が寝ている人に注目した

伏せていたがさすがに聞こえた。


れいるは僕の名前だ。

暑い中読んでくださりありがとうございます!!

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