医食同薬
WIN10で遊んでました。遅れてすいません
SKIES-ANGELがスペシャルルームでお酒を執事に頼む様は、まるで夜のクラブに来たとは感じさせなかった。しかし、はじけるために来たメンバーは少し物足りなかったが、ユージのあまりにもダンディーな風格と、オーナーの上品さと気品にあふれた態度を見てうっとりし始めた。
実はこのクラブのオーナーのヴァンは実は吸血鬼であり、男女問わず魅了させることができた。オーナーは先ほどのユージの武勇伝をメンバーたちに話すと、一つSKIES-ANGELにたのみがあると持ち出した。
「どうですかみなさん。ユージさんはあっという間に解決して見せたんですよ。」
「当然だろ。それぐらいなら私たちでも。」
「皆さんも凄いんですね。もしよかったら、この老人の相談に乗ってくれませんか。もちろん報酬は弾みますよ。」
「で、どんな相談なの。ヴァン。吸血鬼なら大抵のことは対処できるでしょ。私たちに頼らずとも。」
「まーそうなんですがね。あいにく、この時代、派手にやらかすと、人間にもご迷惑を掛けるんでね。」
「そんなものなのか。」
「そんなものです。はい。あなたたちは、吸血鬼のことを詳しくご存知ですか。」
「吸血鬼か・・・血をすすり、女を虜にする。太陽に弱く、鏡に映らない。銀や杭を胸にたれると死ぬが基本、不老不死・蝙蝠に変身したりもする・・・こんなところか。」
「間違ってませんが・・・今、我々は地球連合国家に保護されていまして・・・そのおかげで、昼間も活動出来たりもできるんですよ。知ってました?」
「そうなんだ?知らなかった。だから、暴れるのとまずい事態になるのね。まー俗にいう犯罪を起こすと退去命令や強制送還になるのね。」
「保護対象外になるって言うことは、ハンターに狙われるリスクが上がるんですよ。」
「夜の帝王の吸血鬼がびびってるんですか。」
「夜の帝王では決してないんですよ。吸血鬼は!もっと恐ろしい者もたくさんいますしね。どちらかというと、夜の住人ぐらいと思ってください。」
「では、夜の住人さんがどんな相談ですか。」
「我々を含めて、異世界の住人と言われているものを守ってほしいんです。」
「何から守るの?血があれば何度でも蘇ることも可能な、不老不死で無敵な吸血鬼が?」
「だから・・・吸血鬼に限らず地球に住む異世界の住人たちを守ってもらいたいんです。人間から・・・人間に限らずと、い言ったほうがいいですかね。」
「なんの目的で!!!」
SKIES-ANGELはヴァンのいったことに不思議に思った。なぜならば、異世界の住人達を襲うメリットが思い当たらなかったからだ。吸血鬼のヴァンはわかりやすいようにまず、吸血鬼を例にして話をし始めた。
「皆さんにまず、吸血鬼について詳しく教えましょうかね。そうだ、なぜ、鏡に映らないかわかります。」
「呪われているからかな?」
「呪われているから・・・間違ってはないけど・・・鏡に映らないってことはどういうことかわかりませんよね。鏡に映る、実体がないっていってもわかりにくいかな。」
「でも。あなたに触ることはできるよ。現に酒の入ったコップを持ってるではないですか。」
「こういえばわかりますかね。鏡には魂がないんですよ。私たち吸血鬼は魂がある者には、映って見えるようにできるんですよ。だから、いきなり目の前から消えて見せることも出来るんですよ。」
「吸血鬼は霊体なのか・・・でも霊体が物を持ち上げたり・・・できないことはないか。でも、蝙蝠になってバラバラに散ることもできるのではないか。」
「それは、当然、霊体みたいな存在ですからバラバラになったり変身したように映すこともできますよ。しかし、銀や杭を胸にたれると死ぬというのはちょっと違うんですよ。銀や杭を胸にたれると吸血鬼自信が滅びるイメージもってしまうから、それがまわりにも影響してしまい、消滅したように感じるんです。・・・といいたいんですが、実際、霊体も反応してしまうから消滅の危機には間違いないです。」
「太陽光やニンニクなんかも・・・十字架も実際弱点なの?」
「魂が浄化する意味では弱点です。魂の本質を変えてしまう物すべてが弱点になりえます。聖書や聖水もね。しかし、今の時代、宗教感の違いで弱点にもならない吸血鬼もいますけどね。」
「ある意味、弱点克服したなら無敵ね。うらやましい。」
「でも、呪われてるんですよ。」
「でも、永遠に生き続けられて、不老不死でモテるからいいよね。吸血鬼は!」
「実際モテるわけではないんですよ。先ほど言ったじゃないですか、魂のあるものに実体があるようにうつすことができるって。」
「吸血鬼の魅了って言うのは、見る側の潜在意識で求めている理想的に感じる人物に映すことができるの!」
「近いですね。理想的に感じるよに脳に命令してるといったほうがわかりやすいかな。出なければ、血の渇きに飢えたケダモノと感じさせるではないですか。」
「吸血鬼は魅了することによって、血や汗をすするのか。」
「今ではあえて血を人間から飲む必要なないんですよ。だって、地球連合国家が人間の血よりおいしい食料を配給してくれるから、血の渇きという衝動もなくなってしまいました。もっというと、殺人鬼になる意味さえ忘れてしまいました。配給された血には薬も入ってるのかもしれませんがね。」
「では、あと呪いが解ければ問題ないね。吸血鬼って。イメージが変わるな。」
「そうなってしまいますよね。温厚な性格になったことによって吸血鬼が狙われやすくになったんです。我々の血というか、透明な光学迷彩化した霊体みたいな実体から吸血鬼の成分をね。」
「吸血鬼の血に利用価値があるのか!」
「昔から言われてるのは、媚薬、麻薬、吸血鬼になる薬、そして、不老不死の薬・・・」
ユージは麻薬という言葉から、隣のビルでおきた金銭目的の事件を思い出した。
「吸血鬼に限らず、異世界の住人達は薬にもなりうる可能性があるってことか。」
「そうなんです。昔は人間が吸血鬼や異世界人の食料になったように、今や、すべての異世界人は食料となり薬にもなりうる時代なんです。それを高値で取引している者がいるんです。」
「でも、吸血鬼から見れば、人間は弱いから問題ないでしょ。」
「時代が変わってきたんですよ。たとえば、人間と吸血鬼のハーフに限らず、吸血鬼と狼人もいたりしますからね。怠惰らで愛欲に満ちた日々でさえ、進化を生むんですよ。われら、吸血鬼は永遠の命を持つものは、どんな種族より、華麗で傲慢で繁栄に満ちた生活を送っているかもしれません。不死ゆえに、残虐で冷血な残虐非道な行いも良しとしてましたが、その実態は忌み嫌われ呪われた存在でしかありません。」
「吸血鬼一族の呪いを解いて生態系の頂点にたちたいの?」
「地球で生態系のトップに立っても満たされませんでした。ましてや、我ら吸血鬼を超える種族も続々と産むれてきますしね。あえて呪いを解きたい理由があるとすれば、吸血鬼ではない、別の者に生まれ変わりたいっと思うぐらいですかね。」
「死んで転生したいのか。・・・そのために、他種族を守りたいのだな!」
「死ぬば、今までの行為をチャラにできるとは言いません。なぜならば、罪を背負って、生まれ変わることも無理でしょうからね。後悔しても始まらないから。血の渇きを知の渇きに変え、愛欲の日々から修行鍛錬の日常にすれば新たな道が開けそうだから。」
「でも、いかがわしい店を持ってれば嘘っぽいな。」
「いかがわしい店だから、裏の情報に限らず集まりやすいですよ。」
ユージ達、SKIES-ANGELは他種族を守ってほしいという相談が、不老不死で時間を持て余している吸血鬼の道楽、余興、暇つぶしの一環だなとうすうす感じてしまったが、他種族の血や体が、食料や薬として流通しているという事実は見過ごせなかった。また、くだらないことだが、吸血鬼が呪いを解くとどうなるかと転生したら何になるか気になっていたのも事実である。
「ヴァンさん。相談にのってもいいわ。もし事実なら引き受けてもいいけど。まず実地調査しないとわからないわ。取り急ぎ、しばらくこの店にSKIES-ANGELのメンバーが通うからよろしくね。」
「ありがとうございます。皆さん。いつでも、入場料やお酒はタダにしますから。そうだ、もし前もってわかれば、VIPルームも用意しますから。」
「せっかくだから、今日から実地調査してあげるわ。取り急ぎ、何人か紹介してくれない。」
「もちろん、皆さんに一人一人にあったいい男を紹介しますよ。好みありますかな。」
「長身でワイルドな・・・ウッホン・・・いやいやそうではなくて・・・好きにしろ!」
「わかりました。今から実地調査ですと遅くなるかもしれませんから、少し休むところも用意しておきますから、思う存分楽しんで・・・・いやいや、頑張って調査してください。」
少しユージはあきれたようにメンバーの嬉しそうな顔を見つめていた。
「ヴァンさん。私は明日から別件でいないので、何かあれば他のメンバーに頼んでください。」
ユージはそういうと部屋から出て、ダンスフロアを通りすぎ、店を出た。
やってられない気を間際らそうと、深夜の繁華街をぶらつこうとしたとき、裏路地で人が鉄パイプで殴られているのが見えた。ユージはやれやれと思いながらも、手にはマジックアイテムを持ち駆けつけた。
「お前ら何してるんだ!」
ユージは大声で叫ぶと鉄パイプの集団はラリっているような感じでニヤニヤしている。その後ろに、ボスらしい黒服の男と若い女が指示していた。
「今日は大漁だね。もう1匹来たよ。さっさと片付けてしまいな。」
「焦るなよ。少しは楽しましてやれ。」
ボコボコにされた2人の男性の近くで泣いている2人の女性。それを囲むように5人のチンピラ。黒服の男はチンピラの一人に、ボコボコにした男と女を連れていくように指示した。
「いいところに来たな、おとなしくすれば手荒い真似はしないが、2,3発はあきらめろ。」
ユージはおもむろに手を挙げた。
「俺はお前たちの正体を知りたいから、捕まえるよ。」
といいつつ、指を黒服に向けた。次の瞬間、5人のチンピラが全員その場に倒れた。
「相変わらず、凄腕だなショウは!」
クラブの近くにジュドーがいたから、ショウもどこかにいるとは思ったが、打合せもなく躊躇なく狙撃するなんて、やはりこの街は何かあると感じたユージであった。
「犯罪捜査科ゼロがいたのはやはり何等かの黒い影があるとは思っていたよ。そこの黒服のイカツイおっさん。死んでみる?」
「お・お・お前何者だ!」
「私は何も知らないの助けて!」
どこともなく、ショウとジュドーが現れた。
「今日は何回目だ。ジュドー?俺のストーカーか?」
「今日は大事な別の用事があるの!この街で!」
「ユージ噂を聞いてるぞ。今日は荒れてるって!」
「どこから聞いた。ショウ」
「たまたまな!気がついて研究所で帰ろうとしたらゼロがトラブったって聞いたからだ。たまたまジュドーもいたしね。」
「たまたまね~。まっいいや。この女どっかでみたことない?」
「製薬会社の重役だよ。20歳ぐらい見えるが、若作りで実際50歳オーバーの熟女だよ。」
「詳しいな。ショウ!」
「当たり前じゃないか。熟女情報なら任せろ!」
「製薬会社の女はショウにまかせるよ。こっちの黒服はわかるか?」
「男なんて知らん。」
そういうと、ボコボコにされた4人はビビりながら叫んだ。
「助けてくれてありがとう。こいつは、俺たちを食料にするっていったんだ。人間じゃない。化け物だ!」
「俺たちはこの裏路で売ってる薬を買いに来ただけなんだ。」
ジュドーが4人のうち2人の幼い女を見て答えた。
「魔法使いと魔女だよこいつら。」
「なんで、魔法使いと魔女を襲ったんだ。反撃すればいいのに。事情があるかもな・・・ジュドー、魔法を封印するから4人、任せていいかな。」
「俺は別件で用事があるっていったろ。まあ、男はボコボコだから救急車呼ぶから、この幼女2人は任せろ。送ってくるから。だけど、魔法封印だけはしっかりしてくれ。事情を聴きだしたりもするからな」キラ!
「ジュドー!余計なことはするなよ!だから、嬉しそうな顔をするな!まかせる気がうせる!」
幼女2人と熟女1人に魔法封印を施し、まったく、いやいやな顔をせず、率先して手を引いているジュドーとショウがいた。2人は別々の車でその場からあっという消え去った。
「黒服のオッサンのことを知りたくはないけど、このチンピラの始末もあるからな。」
とドスの効いた声で煽って見せると、オッサンは腰を抜かしてしまった。
「許してください。金なら好きなだけやる。女はどうだ!」
「ここいらあたりの情報で知りたいことがあるんだが、教えてくれれば悪いようにしないぞ!」
「何が知りたいんだ。知ってることならなんでも話すから見逃してくれ。」
「その前に、電話をかけてもいいか。」
ユージは研究所に電話した。
ユージは、エマージェンシー仮想空間に、ジュドーが殺した1人とショウが殺した5人のチンピラの魂がいるかを確認した。
「オッサン。このマジックアイテムは死んだ魂を確保して牢獄みたいな仮想空間に飛ばすことが可能なんだ。今、チンピラの体を治療すればもしかしたら蘇ることも可能なんだが、嘘をついたら子分たちは永久に助からないぞ。」
「治療すれば、生き返ることも可能なのか。」
「嘘をつくなよ。」
「正直に情報を話すから、救急車より、俺たちの倉庫にこいつらを運ばせてくれ。」
近くに置いたバン指を挿し、車を取ってきていいか嘆願してきた。
「致命傷を負っているんだぞ。適切な処置できるのか。」
「ここら辺の病院では、適切な処置を5人同時にできるとこなんてどこでもないです。でも、うちの倉庫なら、瞬間冷凍保存可能なんだよ。頼むから措置させてくれ。助けられるかもしれないんだ。」
「優しいな子分に・・・いや、待てよ。この中に、オッサンにとって守らなければならない奴でもいるのか。ウソをつくなよ!」
「そうだよ。一刻を争うんだ。すべて話すから運ばしてくれ!」
「わかったよ。俺もついてく!後で詳しく教えろ!」
車に5人を載せていると、間もなく救急車もついた。救急車に魔法使いを2人運ぶように伝えるとユージとオッサンは5人の死体を載せ夜の闇に消えていった。
ぼちぼち更新します。




