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あなたとみた、あの星空に。  作者: 半崎いお
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人でなし!と叫ぶような事態がなんどもおこってはたまらない

ギリギリの時間ですがなんとか更新したのでお許しください。

俺頑張ったよ。。。



その「最強の扉」が開かれた光景は、思ったよりは、衝撃をもたらさなかった


ジョルジェさまがものすごい心を砕いて作ってくれたシステムだと言うことはわかっているけど

こう言うものにはどこかしら穴があるだろう、

なんてナチュラルに考えてしまう程度には私は現代の地球人だった

何か、やり方があるなり、「すーぱーはっかー」みたいな奴がいたんだろうな

なんて、呑気に考えていたんだ



でも、雪崩れ込んできた軍勢に完全に打ちのめされていた私の目に、それは、入ってきてしまった





なめらかだった、毛並み

ドス黒い血に塗れて、ボロボロの

もう、犬なんだか他のものなんだか、全くわからなくなってしまっている

シェリス、だ。


多分、まだ息はある。

むしろ、襲ってこないように最低限の治療を施されてギリギリ、生かされている。



そうだよ、あなたたち、めちゃくちゃ賢いんだな

ジョルジェさまと私以外に確かに、この屋敷を自由に動ける存在が、確かにいるんだ

ジョルジェさまの、お気に入り。



その、シェリスが、見るも無惨な姿で

戦旗のように、くくりつけられて晒されていたのだ

しかも私の方に微妙に差し出されすらしている。

わたしにあてた人質のつもりなの?



もう、そこにあるのは恐怖よりも、強い、強い感情だった

頬の肉が、ピリピリする。

頭の脇が、ひろががったような気がする

そして、口から飛び出たのは「ひとでなし!」なんて言う、化石級のお言葉だった。

もう、何も考えずに飛び出していった、言葉



あんなに、あんなに可愛いシェリスを痛めつける、ってこと自体で信じられない

お前らなんか人じゃねえ

しかも、私の寝所に、こんな大勢で

わたしのでもあるけど、ジョルジュさまの、ベッドに。





いろいろ考えていた、というよりも

身じろぐことすら許されないと言う強い概念が私をその場に縫いとめていた


信じらんない、なんてことしてくれてるんだ




ぼたぼた、シェリスの血が落ちる



これ以上危害を加えられないように

生かしたままで

シェリスを返してもらうにはどうすればいいのか

私一人で、戦わなくてはならない



ぽと、ポト、と、血を滴らせているシェリスの傍にはローブを着た男

思っていた通りだ

シェリスに弱い癒しの魔法をかけている、




「こちらの指示に反抗しないと言うのであれば、この犬は助けよう」

王太子がニヤニヤしながら告げてきた

なんだその勝ち誇った笑顔は

私が本当に魔法が使えるたのならきっと、即座に火だるまにしてやっている



大したこともできない、やくにもたたない、ただの異世界人の私、

そんなよわっちいわたし相手に勝ち誇ってなにがたのしいんだか

とりあえずふざけんなよ

シェリちゃんを返せよ



激しすぎる怒りを抑えることはできず、王太子を睨みつけてしまう

ふざけんな、まじふざけんなよ

体の中から、何かが湧き上がるような、気がした。




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