第三十話
遅くなり本当に申し訳ありませんでした。
これからはもう少し早く投稿していきたいと思っております。
前回も言ってたような感じもしまずがこれからもよろしくお願いします。
────────────────────どうしてこうなった。俺たちは雑魚ダンジョンに来たはずじゃなかったっけ。今日の朝俺たちはたまたまここを見つけてすぐに攻略して、帰って拍を付けようっていう話だったのに。どうして、どうして、自問を繰り返してもその問いの答えをタケシは持ち合わせてはいなかった。
そうして俺は駆けた、人生で一番早いんじゃないかというほどの速度を出して。心臓はバクバクと脈打ち、2人でいたときには感じなかったダンジョンの緊張感を感じていた。イケメンがやられているビジョンが脳裏にちらつく、すごく心配だ。俺とあいつは新米の冒険者だったころからの相棒でいつも一緒にいた。ランクを上げるときも、撤退するときも、女をナンパするときも気の弱い俺をいつもリードしてくれていた。
でも、あいつは今は一緒にはいない。イケメンは俺を信頼してあそこに残ったから、あいつは死ぬのを覚悟して残ったのだろう。俺を生かすために、いつも飄々としているあいつがあそこまで言ってくれた。これに応えるのは俺の仕事だろ、と自分に言い聞かせることで心臓をポンプした。
そんな時のことだった、走っていた俺に対して少し前に感じたレベルと同等のプレッシャーを
放つ存在が俺の前に現れたのは……
そいつは空から現れた。俺の身の丈をはるかに超える巨躯に、俺の持つ剣などより切れ味の鋭い爪をもつグリフォンにかなり似ているモンスターだった。
似ていると思ったのは、明らかに俺の知っているグリフォンと相違している部位があったからだ。グリフォンと聞けばだれでも連想できる翼、それが奴にはなかった。いや、正確にはあるのだが、ない。自分で言っていてよくわからないが、奴は翼を持っているが持っていない。他にもただのグリフォンとは違い風を纏っていた。
しかし、俺には立ち止まっている暇はない。やつがどれだけの強さを誇ろうとも、俺にはやらねばならぬ、イケメンに託されたものがあるのだ。そうは頭では理解していても震える、体は震える、それはそうだ、互いの矛を交えるまでもなく奴は俺よりもはるかに格が一つも二つも上というのは脳で理解するよりも前に体、本能が理解していたからだ。
震える体に喝を入れるためにこれまでの生の中で一番大きい声をあげ、俺は自分の震えを収めようとした。奴はその最中攻撃をしてこなかった、まるで俺が戦闘態勢になるのを待っていたようなそんな感じだった。
奴は自身が格上であることをわかっているからこそ、このような対応ができたのだろう。そんな余裕も俺にはありがたかった。この余裕、慢心ともいえるものをついて初撃にすべての魔力をこめた魔法を持ってやつをひるませることができれば出口まで逃げ切れるかもしれない。
そんな希望的観測もあったから、俺は持てる魔力のすべてをもないような籠め始めた。奴はそれに気づいているのだろう、それでも奴は俺に何もしかけてこない。ただただ唸るだけ。まるで俺の全力を出してみろといわんかの如くその場にたたずんでいた。
時は来る。俺が魔力を籠めきり、呪文を唱え始める。それと同時にやつも大気中の空気をどんどん体の前に集めていた。さながら横向きの竜巻ような感じだった。そんな強風の中でも俺は呪文を唱えきった。
そして俺の人生を、いや俺とイケメンのこれまでのこれからのための一撃を放った…………
誤字脱字などあれば感想などで指摘してくれるとありがたいです。
物語に対する感想もまってますー。
追記 第三十一話は木金あたりに投稿できそうです




