第二十九話
GWで時間が取れたので完成しました^^
タケシの魔法によって、イケメンとタケシの二人はようやくきちんとした休憩をとることができた。持ってきている体力などを回復するポーションをぐびぐび飲んで、奇襲をかけられていた時よりもだいぶ二人の調子が良くなった。
「おっし、ポーション飲んでだいぶ体力回復したし、こんな意味不明なところさっさと出て帰ろうぜ。」
イケメンがタケシに明るい声音で言う。それを聞いたタケシはすぐにイケメンに首肯した。イケメンとタケシはダンジョンのことを話程度でしか聞いたことがなかった。それゆえ背後からどんどん近づいてくる強大な気配に気が付くことができなかった。
イケメンとタケシが急いで入り口に走っていると、二人は突然その圧倒的な存在を前に動けなくなってしまった。最初に我に返ったのはイケメンだった。我に返った瞬間イケメンは悟った、俺たちでは絶対にこいつには勝てない。逃げに徹してもまともに逃げ切れるかどうか……。イケメンがそんな事を思考しているとき、タケシも我に返った。元々ビビリのタケシはその存在を認識した瞬間、全身が震えて今にも気絶しそうな状態だった。その様子をすぐに認識したイケメンは今まで生きてきた中で一番の大きな声でタケシに対して、
「逃げろタケシ! こいつは俺たちとは格が違う。俺ができるだけ時間を稼ぐから、うしろを振り返らずとにかく入り口まで全力で走るんだ!」
タケシはこれを聞いて、目に涙を浮かべながらイケメンの言を聞いて出口へ向かって走り始めた。その姿をちらっと見たイケメンはすぐに視線を敵モンスターにうつしてをじっと見ていた。
イケメンはチャラいがその言動などとは違って頭を使って戦うタイプだ。ダンジョンに入ってからは奇襲を受けたりしてタケシのほうが頭を使ってる感じではあったが、本来のこのバディはイケメンが作戦を立てて二人で実行するといった感じのバディなのだ。
イケメンは盾を構えながら敵モンスターを観察する。敵との実力差を理解しているからこそ防御を固め、カウンターを狙う戦法を選んだ。敵より自分が弱い場合この戦法が確かに一番勝率が高いのは確かだろう。しかし、相手との差がその程度で覆せるレベルという言葉が付け足されるが。
今回に関していってしまえばイケメン程度の実力では戦法とか戦術でひっくり返せるレベルの差ではなかったということを先に言っておきたい。
防御を固めて盾を構えながら敵のモンスターの動きを見逃すまいという感じで見ているイケメンだったが、この戦いはあっけなく終わった。
イケメンが油断したとか気を抜いたとかそんなことは決してなかったのだが、ただ純粋にイケメンが認識できる速さ以上のスピードで攻撃を繰り出して、盾の上から胴体と上下にを真っ二つにした。
「あれ?……え? 嘘だろ。まじかよ、こいつ速すぎるだろ……」
自分が真っ二つになったこと自覚したイケメンは自分の意識が薄くなっていき自身が死ぬのを感じながらも、意識が完全になくなる前に自分の持っている剣を自分を殺ったモンスターへブーメランのように投げつけた。
次回はタケシ視点になると思われます~




