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魔女の弟子のまあまあ楽しい2度目の人生  作者: らな


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第9話 謀反

馬車の外からは男たちの怒声と共に激しい戦闘の音が聞こえてきた。


ガシャン

ドカッ

バアン


マリーベルは不安に押しつぶされそうになり、両手を合わせ神に祈った。

その時、手が首にかけていたネックレスに当たり、その存在を思い出した。


マリーベルの瞳の色と同じ綺麗な緑色の石がついたそのネックレスは、彼女と国王との結婚10周年の祝いに森の魔女から献上されたものだった。


『その石は宝飾品としての機能以外に、常に癒しの波動が出ており疲れやストレスを軽減する健康グッズにもなっていますので、おやすみの時にもつけられるといいでしょう。』

やたら色気がありセクシーな森の魔女は、貴族女性の間で”美のカリスマ”として人気があった。

そして贈られたお祝いの品も、彼女の趣味に偏った物だった。

ネックレスをつけると、心なしか身体が軽く感じた。

試しに外してみると、身体が重い。

効果を実感できたので、それ以降、夜もずっとつけていたのだ。


ネックレスを献上する時、魔女が最後に言った。

『お祝いの品ですので、一つ簡単な願い事が叶うよう魔力を込めました。不死とか世界征服などは無理ですが、国内のどこどこに行きたいとか何かを取り寄せたいとか、そういった程度の願いなら叶えられます。』


魔女の言葉を思い出しマリーベルがネックレスを握りしめたその時。


バアンッ


もの凄い轟音と共に鍵がかけられていた馬車の扉が外から蹴破られた。

「王子がいたぞ!王妃もいる。」

馬車の中を覗き込んだ兵士が嬉しそうに声をあげた。

兵士はウィルを引きずり出そうとし、抵抗すると頬を殴られた。


その兵士をクロードが後ろから切りつけた。

そしてクロードに後ろから別の兵士が襲い掛かる。

クロードは振り向きざまに応戦するが、敵の数が多く対応しきれない。


別の兵士が剣を構え、馬車に向かってきた。

怯える母をウィルは抱きしめた。


後ろから違う兵士が声をかけてきた。

「おい。王子は殺っていいが、王妃は殺すなよ。エドウィン殿下のご命令だぞ。」


その言葉にマリーベルはハッとした。




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