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魔女の弟子のまあまあ楽しい2度目の人生  作者: らな


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第48話 二国間会議

「・・・なぜいけないんです?」

リーナが不思議に思って尋ねると、ケイオスは驚くべき返答を返してきた。


「マリーンがシュタインマルクは自分の縄張りだから、許可なしにここに来るなと言ったんだ。だから、マリーンが来ていいと言った時だけこの国に来ていた。」

リーナは唖然とした。


2人の間に、そんな約束があったの・・・。


「今回は許可なく来られてますが・・・?」

先生の許可は出ていないはずだ。


「今回は皇太子のローランドの外遊に仕事で付き添うという形だったからな。マリーンとの約束外だ。たまには突然訪れてマリーンを驚かすのも楽しいかと思ってな。」

「先生はもういらっしゃらないから、いつでも来て頂いて構いません。あなた一人だったら、空間移動魔術で先生の家とオストールを繋げばすぐに来れるでしょう?」


「マリーンの家か。そうだな。そうと決まれば早い方がいい。おい、ローランド。」

急に名前を呼ばれ、ローランド皇子がビクっと身体を震わせた。

「何でしょうか?」

「私は今から国に帰って、ここと空間を繋ぐ準備をするからこの後の外遊は抜けさせてもらうぞ。」


皇子はこの自由なハーフエルフに振り回されることに慣れているのだろう。

ため息をついて頷いた。

「はい、わかりました。では、私とフィリーナ嬢との件も白紙ということでよろしいでしょうか?」

ケイオスが、”ああ、そうだな。”と返答するとローランドは心底ホッとした表情になった。


事情がわからないシュタインマルクの大臣や貴族たちは、この地味な文官が何故自国の皇子にこのような偉そうな態度を取っているのか不思議に思いつつ、2人のやり取りを眺めていた。


周囲の注目を集める中、ローランドの返事を聞いてケイオスは突然、変身魔術を解いた。


ザワザワ


急に現れた美の化身のような男性に再び会場はざわついた。

「耳がとがっているぞ。」

「エルフ?」


どうして今のタイミングで変身魔術を解くのよ・・・


リーナが心の中でため息をつくと、ローランドがその心の内を代弁するかのように尋ねてくれた。

「なぜ変身魔術を解かれたのですか?」

「ああ、これからマリーンの家に寄って、そこに空間ポイントを作ってからオストールに戻るからな。こことオストールはかなり距離があるから途中にポイントが幾つか必要だし、変身したままだと魔力の出力が落ちるだろう?一刻も早く繋ぎ終えたいからな。」

「・・・。」


そんな理由なのか・・・。

周りが驚くだろうとか、周りを驚かそうとかいう意図は一切ないのだろう。


「じゃあ、また来るからな。リーナ。世話になったな。」

そしてケイオスはリーナにだけ挨拶をした後、忽然と姿を消したのだった。


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