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魔女の弟子のまあまあ楽しい2度目の人生  作者: らな


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第43話 お墓参り

晩餐会の翌日、リーナ達は王城と魔女の森を繋ぐ移動魔術で小屋を訪れた。


リーナはウィルとの婚約が決まってからは目まぐるしいスケジュールで森を訪れる時間が取れなかったし、それ以前も母に見つかり森へ行くことを禁止されていたので、かれこれ半年ぶりの訪れだった。


「ここに来るとホッとするわ・・・」

小屋の前で笑顔になったリーナを見てウィルも頷いた。

「そうだな。俺もだ。」


リーナとウィルの後ろにはローランドとケイオスそしてギリアンが続いた。

このメンバーになったのは、魔術移動が出来る人数に限りがあったのと、ケイオスとギリアンがいれば滅多なことは起こらないとローランドが言ったためだ。


「こちらが先生のお墓です。」

小屋の横手に周り、リーナはマリーンのお墓を指し示した。

ケイオスはヨロヨロと墓に近づき跪いた。

「ああ、マリーン。君は私の生きる源で私の命だったのに・・・。何も言わずに逝ってしまうなんて、相変わらずひどい女だ。」

そう言って手にしていた花束をお墓に供えた。

俯く彼の目頭は少し濡れているようだった。


リーナ達は何も言えず静かにその姿を見守っていたが、やがて彼は立ち上がり無言でリーナ達に向きなおった。


ええっと・・・、何か声をかけた方がいいのかしら?

いや、こんな時は余計なことは言わない方がいいような気がする。


リーナはグルグルと思考を巡らせた。

「あの、ちなみにですね。隣が私のお墓です。よろしければそちらも是非お参りしていただければ嬉しいです。」

「はっ?」

ケイオスは一瞬呆けた表情を浮かべた後、マリーンの墓のすぐ横にある墓標を見た。


『魔女の弟子 リーナ・ケーレス ここに眠る』


「お墓はウィルが作ってくれたんです。墓標は生前私が自分で作りましたが、素材とか字体とかは先生の物とお揃いにしてみました。仲が良さそうな感じでいいでしょう?」

リーナが自慢げにそう言うとケイオスがプッと噴き出した。

「アハハ。お前は面白いな。なんだかしんみりした気分が吹き飛んでしまったぞ。」


良かった。

ちょっと自虐ネタだったけど、雰囲気を変えれたようね。


リーナはホッと息をついた。

「それにしても、あなたのお墓を目の当たりにすると、昨日の話が改めて本当なのだと実感して畏敬の念すら感じますね。」

ローランドがリーナの墓を見つめながら感慨深そうにつぶやいた。


「あなたのお墓はレオンハルト陛下が作られたんですか?」

「ええ。当時はまだ小さな子供だったのに、本当に感謝しています。」

「昨日もお願いしましたが、お二人の出会いについて是非お聞きしたいですね。」


「小屋の中で話しましょう。前世のリーナと私が一緒に暮らしていた家です。」

ウィルの言葉にケイオスが噛みついた。

「マリーンの家だろう。」

「ええ、ウィルと住む前は先生と私の家でしたね。さあさ、皆さん早く入りましょう。」

険悪な空気を察知して、リーナは慌てて小屋の扉を開けたのだった。

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