第40話 ケイオス達との対談
ハンカチで目頭を押さえるリーナをウィルが抱き寄せた。
「ローランド殿下。事情はご理解いただけたようですから、ここは一旦対談を終了させていただいてもよろしいでしょうか?」
ウィルの言葉にローランドも頷いた。
「ええ。貴重なお時間をありがとうございました。しかし、壺や指輪の話は大陸中の権力者が飛びつきそうな驚くべき内容でしたね。」
ローランドの感想はもっともだ。
それを聞きケイオスが口を開いた。
「それは大丈夫だ。壺も指輪も私が父から譲り受けた貴重なエルフの魔道具だ。作ろうと思って作れる物ではない。それに壺に”老い”を閉じ込めるのは本人にも高い魔力が求められるから、そうそう人間が再現できるものではないしな。」
「それは安心しました。しかし、そういったことが可能であるということが知られただけでも、彼女を害したり良からぬことを企む輩が出てくるかもしれません。この話は内密にお願い致します。」
ウィルが心配そうにリーナに視線を向けた。
「まあ、転生を実現させたフィリーナ嬢は世界中の魔術師にとっても興味、研究の対象になるでしょうしね。わかりました。今回伺ったお話は他言しないとお約束致します。」
こうしてローランドとの対談は終了となったのだった。




