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魔女の弟子のまあまあ楽しい2度目の人生  作者: らな


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第34話 オストールからの客人

1週間後。

オストール帝国皇太子の一行は無事、シュタインマルク王国に到着した。


接見の間で皇太子達を出迎えた後、用意した部屋での小休憩をはさんで、夜に歓迎の晩餐会が行われる予定だ。


接見の間は床板も壁も大理石が貼られた荘厳な雰囲気の広間だ。

中央奥の一段高くなった高台に国王の玉座が置かれ、ウィルがそこに座り出迎えることとなる。

入り口の扉から奥の高台までは赤いビロードの絨毯がひかれており、客人はそこを歩いて奥にいる王と接見する流れとなっている。


リーナが王妃となった後は国王の隣に王妃の椅子も置かれるはずだが、今はまだ婚約者という身分だ。

準王族として王城への出入りは自由だが、今回は玉座がある高台の手前に他の大臣や重臣を務める高位貴族たちと一緒に通路の左右に別れ整列していた。


「オストール帝国皇太子ローランド殿下のおなりです。」

ラッパの音と共に接見の間の扉が開かれ、皇太子一行が入場してきた。

大臣たちに倣いリーナも拍手で彼らを出迎えた。


ローランド殿下は金髪碧眼の美青年で、典型的な王子様という雰囲気の人物だった。

どちらかというと柔和な感じの風貌だが、堂々と歩くその姿は大国の皇子に相応しいものだった。


20歳って聞いたけど落ち着いているわねえ。

私なんて中身は30歳超えなのに・・・。


次期王妃として、もっと堂々としてして下さいと日々注意されている身としては、ぜひ学ばせてもらいたいものである。


皇太子に続く護衛騎士のような3人もシュタインマルクではなかなかお目にかかれない立派な体格をしていた。


うわあ、私なんて片手でひねりつぶされそう。

大国の威信もあるし見栄えのする護衛を揃えているのもあるんだろうけど、実際にすごく強いんだろうなあ・・・。


そんな感想を抱きながらリーナは拍手を続けた。

騎士の後ろには魔術師のローブを羽織った人物と文官風の線の細い若い男性が続いた。

接見の間に入ったのは皇子を含め全部で6人。

皇太子がウィルの前に立ち、護衛騎士がその後方に控え、魔術師と文官はそれぞれ騎士の左右に分かれ一列に並んだ。


まずはウィルが出迎えの挨拶をした。

「ローランド皇太子殿下。ようこそシュタインマルクに。今日の良き日に殿下方を無事お迎えすることができ、大変喜ばしく思っております。滞在中は快適にお過ごしいただけるよう誠心誠意努めさせていただきたいと思っております。今後とも我が国との良好な関係が続いていくよう願っております。」


ウィルの挨拶に続き、ローランド皇太子が来訪の挨拶を返す。

この辺りは、もうお互い決められた型に乗っ取ったパフォーマンスのようなものだ。

皇太子の挨拶も当たり障りのない内容だった。


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