第22話 リーナの婚約?
リーナとのお茶会は夢のような時間だったので、ルーファスに言われるまでそんな現実が近づいていることに全く気付かなかった。
シュタインマルク王国は一夫一妻制で、王族も一緒だ。
貴族の女性は16歳になり成人の儀を迎えると婚約者を探し始め、数か月から数年の婚約期間を経て17歳~20歳くらいで結婚することが多い。
そして男性は女性より3~4年遅いくらいが多いだろう。
その慣習のため、年上の男性が年下の妻を娶ることが一般的なのだ。
24歳のウィルは男性としてやや行き遅れの部類に入る。
ウィルが適齢期を過ぎたのは、本人が結婚に前向きでなかったのが一番の原因だが、ウィルに嫁げる身分の適齢期の女性がいなかったのも大きく影響していた。
ようやく3大公爵家の一つであるジェラルディ家の娘アイシャが昨年成人の儀を迎え、周囲からしつこく婚約を勧められるようになってきたところだ。
アイシャは美しく性格も良く控えめで、王妃としての資質に特に問題があるわけではない。
ただ、この国の貴族女性の美徳とされる夫をたてて自分は控えめに3歩下がるといった感じのよそよそしい態度に親しみが持てず、政務の忙しさを理由にうやむやにしてきたのだ。
しかし、ウィルの年齢を考えると逃げてばかりいることも出来ず、もう腹をくくるか・・・と思っていた矢先にリーナと再会したのだ。
アイシャと結婚したらリーナと2人で会うことは不貞になる。
伯爵令嬢であるリーナにとっても不名誉な汚名が付いてしまうだろう。
腹をくくるか・・・
ウィルは心の中でつぶやいた。




