第248話 :時系列(原因と結果の完璧な連鎖)
【初手(すべての元凶):戦犯たちの涙と特攻】
国鉄(JR)の失敗により、天文学的な借金を抱えた幕張の地主と代議士ども。彼らは保身のために五代に泣きつく。
五代は冷酷に言い放つ。「カネは出してやる。その代わり、国(運輸省)に新線の認可を捺させる泥仕事はお前らがやれ」。
選択肢のない代議士たちは五代の奴隷となり、運輸省へ決死の特攻(ロビー活動)を仕掛ける! これが巨大な【行政戦争】の幕開けとなる。
【第二手:行政の膠着と、幻の海図】
しかし、運輸省は猛反発。「JRの聖地に、なぜ私鉄(京急)の赤いヤクザを入れる必要がある!」
地方の政治力と国の官僚がバチバチにやり合う泥沼の膠着状態。この強固な行政の壁(認可の遅れ)を最速で突破し、ジョウカを出し抜くための「完璧な説得力(図面)」が五代には必要だった。
そこへ、京成の成田が自らのクビと引き換えに『幻の幕張の海図』を持ち込んでくる。五代は「最適解」の図面を手に入れる。
【第三手:過激派の暴走と、悪魔の取引】
同じ頃、京成内部の抗争により、資金源を絶たれた成田闘争の残党(赤軍派)が暴走し、社長を拉致。
孤立無援の成田は、社長を救うため、五代に『160km/hの巡航データ』を差し出して助けを乞う。
五代は、このテロ事件を「行政戦争を終わらせる最強のカード」として利用することを思いつく。
【第四手:大蔵省の核兵器(暴力と予算の行使)】
五代の要請を受けた桜田(大蔵省)が動く。
桜田は予算を盾にして、警視庁(東京)の機動隊を千葉に越境させ、過激派(赤)を物理的に完全殲滅する。
さらに桜田は、この「国家の暴力の余韻」と「圧倒的な予算の権力」をチラつかせたまま、抵抗を続けていた運輸省の局長を脅迫する。「京急の新線にハンコを捺さないなら、来年度の運輸省の予算はゼロだ」と。
【第五手(結果):完全なる戦利品】
代議士の特攻(初手)から始まった泥沼の行政戦争は、桜田の恫喝によって運輸省が屈服し、ついに終結。
その『行政戦争の最終的な結果』として、五代のデスクにはすべてが揃った。
① 運輸省から剥ぎ取った【新路線の完全なる認可】
② 成田が持ち込んだ【ジョウカを絶望させる幻の海図】
③ キメラ車両を生み出す【160km/hの巡航データ】
すべてを手に入れた無敵の五代は、意気揚々とジョウカの待つ幕張へと乗り込んでいく……!




