安全第一
「さて…今回は前回よりも大きな作業だから
皆に配る物がある」
トキは今回の改築に携わる作業員に
ヘルメットを渡す。
「落下物からの守りだから頭に着用する様に!
後は安全帯だ」
ベアが使用している物を人用にアレンジした物で
必要な工具を加えて用意してある。
「これらは各自の安全を守る為に着けるものだ。
各自、確りと着用する事」
「ウー!」
安全帯はフルハーネス型にしてある。
胴ベルト型でも良いのだが
落下した時に腹部に衝撃が入り内臓や骨を
傷つける可能性がある。
ベアが慣れないヘルメットを被り返事をする。
ヘルメットの紐が緩くなっていた為
確りと着用させるトキ。
他にも安全マスクやゴーグル等も着用させている。
「さて…各自に渡ったと思うが
何か質問はないかな?」
「主…ヘルメットが着けれません…」
「フィル…お前は機械化してあるから大丈夫だ!
それにお前は物資搬送担当だから
必要ないだろ?」
「空飛ぶから必要かと思いまして…」
フィルは渋々ヘルメットを外す。
改築作業を行うに当たり各人員を
担当別に分けていた。
物資搬送、調理支援、作業員、清掃要員、
安全声掛け要員、安全規制要員に分けている。
物資搬送はベラムの街からスーサイドの森入口まで
グリフォンのフィルが木材を搬送する。
ベラムの街で足りなくなった木材関係は
スーサイドの森入口付近にいる猿型魔物達が
事前に伐採した木材を使う事にしており
その木材を搬送する係である。
アースも空を飛べる為フィルの手伝いを行う。
調理支援はその名の通り
工事に携わらない子供達が時間になったら
食事を提供する係。
作業員、清掃要員は名前の通りに作業する。
安全声掛け要員は高所から荷降ろしする時に
声掛けして安全に荷降ろしする係又は
逆同様、高所に運ぶ際にも声掛けを行う。
安全規制要員は作業場所に人が入らないように
規制する係である。
これらは安全に作業する為にトキとベアが
作製したマニュアルに記載してある。
通称「安全マニュアル」。
「せんせい、わたしは?」
「スフィアは家に帰りなさい。
他に質問はないかな?」
「先生、どこから着手するんですか?」
「ヴァイス言ってなかったかな?
今日からは西側のルティの愛護部屋、
フィルの相談室、ベリアル商会の建屋を
一気に行うからな」
「了解です」
「では…各人員配置についてくれ。
後5分したら始めるからな?」
トキは告げると全員が各配置場所に向かう。
各自が配置につき作業を行う。
ルティの愛護部屋はルティを愛でる為に
作られた部屋なのだがルティ不在時は
ぬいぐるみ販売所として活用している。
現在ルティは九尾の狐型魔物、
ヌエベマーブルテイルとなっている。
シルはファントムウルフ、
ベアはワークベアと進化しているが
姿は変わらずシルは子犬ぐらいの大きさで
ベアは1m位の大きさである。
他にもティグロンのモールや
ライガーのレイ、ブレイブマンモスがいるが
サーカスで働いている。
各自の小さくしたぬいぐるみを販売しており
デザインを変えた物まで売っている。
フィルの相談室は…まぁそのままの名前の
通りの事をやっている。
主に生産者や商売人が相談に来ている。
ベリアル商会は今後安全を守る為に商売していく
会社であり工事運営も行う商会だ。
作業してから数日…
孤児院の西側にルティの愛護部屋兼販売所と
フィルの相談室、
3階建てのベリアル商会建屋を建築した。
「お疲れ様。
これでルティ達の建屋は終わったから
解禁して北側の寮を建築する。
次は南側のサーカスと東側の訓練場を同時に
建築するから頑張ろうな」
トキが建屋を見て全員の前で今後の話しを行った。
そして…数週間後…
5階建ての寮2棟、サーカスの練習場所増築、
訓練場、3階建ての孤児院を建築終えた。




