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説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
孤児院の改築
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雨の中…

「意気込んで外出たけど…」

「雨ですね…」

解体工事が終わった次の日…

今までの天気が嘘のように変わり

どんよりした雲が目の前にあり雨が降っている。

解体現場の木材関係は

トキのストレージと繋がっている

各自のマジックバックに入っている。

濡れる心配は無くなったが

雨だと仕事がしにくい。

孤児院の入口でトキとヴァイスが立っていた。

「どうすっかね…

 やれる作業と言えば地下室作りぐらいかな?」

「ですね…」

「ウー…」

「ベアも来たか…

 山にしてある土もどうにかせんといかんしな…

 今日は地下室作りと

 各所の仮場所でも考えますかね」

「各所って事はルティの愛護部屋と

 フィルの相談室、サーカスですか?」

「うちで言えばそのぐらいかな?

 後は庭の場所を考えて…訓練場を作らんとな…」

広大な敷地を手に入れたトキは

広くなった土地の活用に悩む。


悩むトキだったが今の現状見て

優先すべき事を考えて雨の中でも出来る作業を

行う事にした。

トキとヴァイス、ベアは濡れても問題無い様に

雨具を着けて土地を周る。

雨具はポンチョの様な物を作って利用している。

先ず孤児院の北側に着いたトキ達。

「北側は寮を作る為に広げたんだよな…

 東側は訓練場兼庭として利用する。

 南側はサーカスの練習場所として活用。

 西側は厩舎兼愛護部屋、相談室、

 ベリアル商会建屋だな」

「西側にルティ達の場所を作るんですか?

 流石に広すぎる様な気がしますけど…」

「ルティ達は今や、うちの看板魔物だからな。

 広くしないと行列が外に出てしまう」

「なるほど…そうですね。

 今だとメリルさんが率先してルティ愛護協会を

 作って各日にち毎に人を入替えして

 調整してますからね」

「メリルはついに協会を作ったのか…

 大きな存在になったな?」

「お陰で喧騒無く各自がルティ達を愛でてますよ」

「ルティ達が居ない時は

 ルティ型のぬいぐるみを売ってるもんな?」

「今ではルティだけでなくシル、ベアの

 ぬいぐるみが売られてますよ」

「ウー!?」

ベアは自分がぬいぐるみとして売られてるのを

知って驚く。

「ベアよ…今さら何驚いてんだよ。

 お前も何気に人気あるんだからな?」

「ウー」

ベアは照れながら頭を掻きだす。

知らぬ所で人気になってるとは思わなかったベア。

照れながら先に話を進めようと黒板を使い

書き記す。


書きながらもトキ達は一番広い東側に到着する。

「え〜と…孤児院の南側にあった

 愛護部屋と相談室を西側に向けるとなると

 孤児院を建て直す事にならないか?

 増築する形での工事だから問題ないさ」

「黒板の答えを教えてる間に東側に

 辿り着きましたが泥だらけの土山が

 異様に大きく感じますね?」

「ウー!」

「大きく感じるんじゃなくて崩れてるんだよ。

 だいぶ流れてるな」

「地下室にだいぶ入りましたね」

「また1から掻き出しだな…

 今のうちに固める作業でもしますかね」

トキは地下室の場所に降りる。

地下室に流れている泥は風魔法を使い巻き上げる。

その間にベアとヴァイスがこれ以上、

地下室に流れないように壁を作る。

巻き上げた泥を元の山に戻して

トキは地下室の地面を土魔法を使い硬い材質に

変化させる。

トキは広い地下室を全て壁及び階段まで

材質変化させて地下を作り上げた。

残りは鉄を利用して柱を建てて

地下室を防ぐだけになった。


トキは階段を登りヴァイス達と合流して

孤児院の南側、西側を視察して

孤児院の中に入り食堂でお茶を飲む。

「天気が晴れ次第工事再開だな。

 そういや、スフィアを昨日見たんだが

 ここに通ってんのか?」

「それは初耳ですね?

 スフィアは実家に居ると聞いてましたが…」

「よんだ?」

声のする方にトキ達が振り向くと

よちよち歩くスフィアの姿があった。

「歩けるけどまだまだ移動式ベッドを

 使ったほうが良いな?

 でだ、スフィアがここに居る理由は?」

「こうじのてつだいだよ」

「だってさ、ヴァイスよ。

 どうする?帰らせるか?雨だから作業ねえし?」

「一緒に帰りましょうね、スフィア」

スフィアはヴァイスの言葉を聞いて手を叩く。

手を叩くとリガンが移動式ベッドを持って現れる。

リガンの手で移動式ベッドに乗ると

「帰ろう」

屋根付きの移動式ベッドに包まれたスフィアは

ヴァイスとリガンと共にスーサ辺境伯の

家に帰ることとなった。

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