ショベルカー、解体「ベア」
「なんでショベルカーあんの?」
「ウー!」
東側の現場に着くとショベルカーが数台あり、
家の解体をしていた。
ショベルカーに乗っているのは
孤児院の子供達。
全員がトキから貰ったバッファーシープの毛で
出来ている帽子を被っていた。
解体工事を行う数日前に子供達には渡していた。
ベアの分は作っていなかったので
ベアは天然のクマ毛で
安全帯を腰などに装着して作業している。
ショベルカーの存在に気づかなかったトキは
ベアに問いかけるとベアは持っている黒板に
ショベルカーの経緯を記す。
工事する数日前にベアは孤児院の地下室を
新たに建築してトキの図鑑に記載していた
ショベルカーを作ることを考えた。
ショベルカーを作る為とは言わずに図鑑を
トキから借りて見ていたベア。
トキの図鑑は考えてる事柄に沿って
文字が浮かび上がり文章及び絵を綴っていく
魔法の図鑑である。
ベアがショベルカーに対して考えてると
文字が綴られていく。
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ショベルカー
「土木工事に使う掘削用の動力シャベルを
備えた車両全般」をさす和製英語。
解体
アタッチメント専用の油圧配管、ホースを装備し
油圧を確保した機種でないと操作する事ができない。
打撃系アタッチメント(ブレーカー)の操作には
車両系建設機械運転者資格の 解体が必要。
地域によって解体に用いられるアタッチメントが
異なり、東北より北だと作りが頑丈であるため、
ピラニアバケットが多く用いられるが、
東北より南だと木造住宅でかつ瓦屋根が多いため、
フォークグラブかグラップルもしくは
ワニラーが用いられる事が多い。
ワニラー
ワニの口に似た形をしたアタッチメント。
雑多な廃棄物や解体した建材を整理したり
トラックに積み込む作業に適する。
把握力は然程強くないので鉄骨や
コンクリートを壊すことは難しいが、
木造建築物程度なら破壊することもできる。
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魔石を利用して動くショベルカーを
作ろうとしたベア。
しかし油圧など聞いたこと無いベアにとって
無から有を作り出すような物だった。
ベアは地下室から出てリヴを探して見つけては
一緒にトキと同じ異世界人である
戸川を探して話しかけた。
「油圧?普通の学校だったから習って無いけど
その図鑑なら分かるんじゃないかな?」
「ウー」「なるほど、調べてみますね」
ベアは戸川の言葉通りに図鑑に念じる。
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身近な道具のしくみにも関わる言葉なので、
イメージしやすく説明してみますね。
油圧ってなに?
油圧は、簡単に言うと
「油に力を伝えて、大きな力を出すしくみ」
のことです。
油という液体は、ぎゅっと押すと、
その力が中のあちこちに同じように伝わります。
この性質を利用して、重いものを持ち上げたり、
押しつぶしたりしています。
チューブを使ったたとえ。
細い透明のチューブに色水を入れて、
両端をふさぎます。
片方を指で強く押すと、
どうなるかをイメージしてみてください。
押したところだけでなく
中の水ぜんぶに「ぎゅっ」という力が伝わる
油圧も同じで、
油の入った道の中で、どこか一か所を押すと、
その力が油全体に伝わると考えると
分かりやすいです。
どこで使われている?
油圧は、次のような
「重いものを動かす機械」によく使われています。
工事現場のショベルカー
車を持ち上げるジャッキ
重い鉄を押しつぶすプレス機
人の力だけでは動かせないものも、
油圧を使うと小さい力で大きな力を出せるので、
とても便利です。
もう一歩だけ踏み込むと
油圧では、
モーターでポンプを回して油を押し出す
押し出された油の力で、棒や板が動く
という流れで、機械を動かしています。
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ベアは納得すると同時に戸川が「へぇ」と感嘆する。
ベアのこれからどうするか気になった戸川は
ベアについて行く。
再び地下室に戻ったベアはリヴと戸川と共に
図面を描いていく。
「ベア…油圧の事調べたけど、利用せずに
魔石と相性の良い繊維を利用して作るんだな?」
「ウー!」
「まぁ、接続部の伝達さえ出来てれば
出来なくは無いと思うけど…
大丈夫か?工事に間に合うのか?」
「ウー」「頑張るみたいですね」
「なら小さな物から作っていくか!」
「ウー!」「やりましょう!」
「…で出来たのがあれか」
「ウー」
「何々…バッファーシープの毛が役に立った?
緩衝材だけじゃないんだな」
「ウー」
現実に戻って話をするベアとトキ。
「面白そうな事なら連絡しろよな。
俺も手伝うのに…」
「ウー…」
「まぁ、良いさ。解体が進んでるなら問題無い。
後でベア用にヘルメット作っとくからな」
「ウー!」
分かったと敬礼するベア。
トキは手を振って現場から離れていく。
「あ…マジックバック渡すの忘れてたわ…」
トキは急いで戻ってマジックバックをベアへと渡して
孤児院の北側にある現場へと向かった。
ヴァイスと現場監督の任を交代して
解体工事を進ませた。
一応、工事中は粉塵や木屑等の細かい物が出る為
水魔法を利用してミストを掛けて作業した。
そして…夕方になると各場所の解体が終わり
広くなった孤児院の土地を見て回るトキ。
「広くなったな…」
周囲には孤児院だけが残りポツンとしていた。
「まぁ、これからが本番だしな。
気合い入れていくかね」
トキは紅い空を見て気合をいれた。




