孤児院にて
「さてと…孤児院に戻ってきたな」
トキ達は砦の迷宮からストレージを通って
孤児院に戻ってきた。
抱えていたアースを自室のソファに寝かせて
ストレージを閉じる。
リガン達はオーガやスプリガンの状態から
身体を変化させて職人ゴブリンへと戻っていた。
「これからだがベアとリヴはリガン達を
案内してやってくれ。
これから住む場所だからな」
「ウー」「分かりました」
ベアとリヴは手を上げるとベアが
どこから出したのか案内用の旗と笛を持っていた。
ピーピッ
笛を吹くとベア達はトキの自室から
扉を開けて出ていく。
「リガン達はベア達に任せるとして
そろそろ土地を拡げようと思うんだがどう思う?」
「ワゥ?」
自分ですか?と聞き返すように鳴くシル。
「今ここにいるのは俺とアースとお前だけだろ?
アースは寝てるし
聞くのお前しか居ないだろ?」
「ワゥ」
確かにと頷くシル。
「まぁ、拡げるにしても土地を見ていかないと
分からないからな…
元々孤児院兼自宅として建てたのに
学校みたいな事してるから
人が集まり過ぎて困ってるんだよな…」
「ワン」
シルは今、孤児院に居る人数を頭の中で数えて
紙に書き記してトキに見せる。
「最低でも150人だよな…
これからも増える事だし孤児院を改築するか」
「ワン!」
トキは決断するとヴァイス達が帰ってくるまでに
草案を考える。
少しして…
「うーん…頭が痛い…
何か柔らかいし…ってここは!?」
「やっと起きたかアース」
アースは横になってた身体を縦にしてソファに座る。
「あれから…倒れてたのか…」
頭を擦りながらトキの顔を見ずに口にするアース。
「だな。長い間倒れてたから心配したぞ」
「すまない…あの時は…って何してんの!?」
アースは申し訳なさそうにトキの姿を見ると驚く。
トキは机の前で鉢巻きして
紙に何度も図面を描いては
グチャグチャに丸めて捨てるを繰り返していた。
机の上にシルが扇子を持って応援してる姿があった。
「何って見りゃ分かるだろ?
図面を描いてるんだ」
「いやいや、人が倒れてる時に何してんのさ。
しかもシルは三三七拍子で応援してるし。
心配なんてしてないだろ?」
「心配はしてたから近くで見てたんだがな?
土地拡大の事を考えてると夢中になっててな?」
「どういう経緯で土地拡大になるのか分からんよ」
「人が多くて困ってるって話さ。
取り敢えずアースはもう少し寝てろよ。
ポーラを呼んで看護してもらうからさ」
トキは自室のベルを鳴らすと
タッタッタッと音を立てて扉に近づく音が聞こえる。
ノックされると孤児院の少女が入ってきた。
「ノーナか…ポーラ呼んでアースの看護する様に
頼んでくれるか?」
「分かりました。先生」
ノーナはお辞儀してトキの自室から出ていく。
「さて…ポーラにアースの事頼むし
俺等も動きますか」
「ワン」
「何処に行くか知らんが気をつけてな」
「了解だ」
トキはシルを連れて自室から離れていく。
その後、トキの自室にポーラが現れ
ポーラがアースの看護をすることとなった。




