迷宮踏破(仮)
「さて…洞窟の迷宮に入ったのはいいが
ここからどうやって進むんだ?」
砦の迷宮踏破したヴァイス達が
隣の洞窟の迷宮へと入った。
しかしそこにあったのは崩壊した出口。
岩の下敷きになっている魔物達を見て
出口を塞いだのだろうと考えるガデル。
「ヴァイス君…なんとか出来ねぇ?」
「なんとかと言ってもですね…
まさか入った途端出口が無いなんて
思わないですからね?」
「だよな…」
ガデルとヴァイスが考えてるとラックが
岩の隙間を見つけて入ろうとしていく。
「ラック?そうしたって…
そうだ!ヴァイス君達で
岩の隙間を大きく出来ないかな?」
「リファイ君…やれるとは思うけど
僕はこの通り完全に動けるわけじゃないんだよ?」
ヴァイスは現在大きくなったルティの
背中に乗っている。
先の戦いでの傷や精神が完全には戻ってないからだ。
「代わりにリファイ君でやってみたら?」
「僕が!?無理無理。
化け物みたいな事出来ないよ…
僕まだ人間で10代だよ?」
「リファイ君酷い事言うね?
僕も人間で10代だよ?」
「俺もまだ人間の位置に当たる存在だしな?
でもま、リファイ君やってみようか。
どうなってもカバーはするからさ」
「ガデルさん…分かりました。
やってみますね」
リファイはラックを横に座らせると
刀剣を取り出して息を吐いて吸ってを繰り返し
イメージ、意識を集中する。
天井の岩盤から崩壊した岩を切り裂くイメージ。
リファイはイメージ出来たのか目を開いて
岩へと刀剣を振り切る。
すると…大きな音をたてて崩れる岩。
岩が綺麗に崩れて人の出入りが出来る様になった。
「出来た…僕もヴァイス君みたいに出来たよ!」
「リファイ君やったね!
後は崩れないように結界を張って…
先に進もう!」
リファイはガデルから頭を撫でられて嬉しがる。
ヴァイスはルティの背に転がりながら
拍手して岩が落ちない様に
結界を張って出入り出来るようにした。
すると…ラックが立ち上り洞窟に向かって
炎を吐く。
全員が驚いてると洞窟から魔物が骨となって
出てきてガデル達の前で崩れ落ちる。
「まだ戦闘ありそうだな…
各自準備して中に入るぞ!」
「「了解です」」「キュイ」「クア」
ガデルが洞窟内に空気を送風し換気する。
さっきのラックの炎で酸欠状態に陥らない為に
換気しある程度なったら換気を止めて中に入る。
ガデルからリファイ、ヴァイス、
ルティの順に入る。
ラックはルティの背中に乗って楽しんでいる。
リファイが光魔法のライトを放ち周囲を確認する。
先に進むにつれて分かれ道が多くなる。
先に入ったシルド達暴威の盾が行ったのか
1つの出入口しか空いておらず
他に進む道は閉ざされていた。
ガデル達は歩いていると目の前から
光が現れ自分達を白い輝きの中へと入れていく。
「皆!目を閉じろ!
視力がやられるぞ!」
ガデルに言われてヴァイス達は目を閉じて
何時でも動けるようにする。
まぶたの外側には白い輝きが映っていたが
暫くしてガデルが目をゆっくりと開ける。
するといつの間に追い出されたのか
洞窟の入口へと戻されていた。
「どういう事だ?」
「クア?」「キュイ?」
「もしかして…シルドさん達が
迷宮踏破したんじゃ…」
「リファイ君、可能性があるね。
周りにシルドさん達居ないかな?」
リファイとガデルは周囲を確認する。
すると傷だらけのシルド達が見つかる。
「シルド!大丈夫か?」
シルド達の姿を見つけて近づき回復魔法を行う。
「あぁ…油断したがなんとか無事に
迷宮コア壊した…」
シルドは懐から大きな迷宮コアを取り出す。
「これにて終わりだな…」
「だな…スン、マー達も頑張っていたからな」
息子達の実力を見れてホッとしたのか
シルドはその場で寝てしまった。
全員も寝ており仕方なくガデル達が周囲に
結界を張って夕食を作ることにした。
そして夕食を食べ終えたシルド達は
野営を行い、明日ベラムへと戻る事にした。




