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説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
迷宮の秋
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職人ゴブリン対トキ達3

「あっちとそっちは終わったみたいだな。

 後はこっちだけだが

 さっきの戦い見てるとコイツもなにがあるかもな」

トキはヴァイスとアース達の戦いが終わったのを見て

目の前の敵へと集中する。

黒のリガン。

前回戦った時は自身の大きさを変化させて

大剣を持って戦っていたが

今回は小さな身体のまま大きなスパナと鍬を使って

トキと対峙ししている。

あの時は5m程の巨体だったな…

今回はどうなるかな?

内心ワクワクさせながら戦うトキ。

2体の戦い方を見て変化があるのは間違いない。

トキは妖刀スパトールだけを使い見定める。

リガンの戦い方は右手に鍬、左手にスパナを持ち

相手の攻撃に対してスパナで防御し

鍬を使って下段の攻撃を行う。

下段に意識が向くと隙を突かれてスパナで

打ち込まれる。

その繰り返しが続き、態と攻撃を受けるが

トキ自身が纏っている外套や小手の防御に負けて

スパナが弾かれたり、鍬の歯が欠けたりしていた。


トキはあの時の事を思い出しながら

戦っていたがあの時は狂気的に興奮しており

一方的に戦って勝っていたのを思い出す。

現在、トキの指には自身の弱体化効果を持つ

指輪をはめており、あの時よりも弱く戦っている

筈だった。

トキは一旦リガンの間合いから離れると

脱力と共に深い不快の溜息を吐く。

「ギャギャ?」

溜息を見たリガンは戦闘態勢のまま

トキを見る。

「なんだよ…

 あの時よりも弱くなってんじゃんかよ…

 何か焦ってんのか?

 何か背負ってんのか?

 そんなもん捨てて戦えよ…

 こっちは必死に殺さない程度に戦ってんだよ?

 お前が弱いと…本当に殺すぞ?」

トキは苛立ちから一瞬、殺気を出す。

トキの殺気に当たった事のある者は耐えていたが

殺気に当たった事の無い者はその場で倒れていく。

ガデルの近くにいたリファイは倒れていた。

ガデルも耐えてはいるが足が踏ん張れず

尻もちをつく。

リガンは殺気に直接当たり

倒れそうになるが踏ん張る。

リガンは目の前の敵を見て甘く見ていた。

殺す気が無いと分かって戦っていたから

相手の動きに合わせて身体を変化させずに

戦っていたがもう余裕は見せれない。

リガンは「ギャギャ!」叫ぶと

体が霧のように消えていく。


「霧化か…ふざけてんのか?

 あの時みたいに巨体になれよ!

 不意打ちで倒されるほど甘くねえんだよ!」

トキは霧化していくリガンに対して妖刀スパトールで

霧を切り裂く。

妖刀で切り裂いた霧はその場から霧散していく。

ふと妖刀を見ると黒い斑点が付いている。

トキは斑点に触れず後ろを向くと

そこには巨体となったリガンの姿があった。

「今頃大きくなってもな…

 もうこの戦い終わらせてもらう」

トキは妖刀を鞘に収めると

抜刀術の構えを見せる。

トキは巨体となったリガンの姿を見て

以前と同じ5m程の巨体となったのを確認して

一瞬の隙を突いて両脚を切り裂いた。

切り裂いた脚は霧状になり体が浮かんでいる。

トキは疑問に思いながらも次に両腕を切り裂くが

又しても霧となり現在頭と体が浮かんでいる。


「成る程…簡単には終わらせないか…

 んじゃ、霧を飛ばしたらどうなるかな?」

トキはスパトールを抜刀して風車の様に動かす。

風が強くなっていくと同時にリガンの姿が

消えていく。

トキは終わったのか?と風車を弱めていくと

スパトールに付いてる斑点がトキへと放たれる。

顔面へと撃ち込まれた斑点は

まるでボクサーグローブで殴られた様な衝撃を放ち

トキは仰け反る。

トキが仰け反る瞬間、

背中から衝撃を受けトキは一瞬、宙へと浮く。

何かと後ろを見るとリガンの姿がそこにあった。

霧散した様に見せて背中へと集まり

斑点を利用してトキへと一撃与えた。

笑みを浮かべるリガン。

トキは一瞬浮いた身体を地面に着けると

ブツブツ呟く。

「あぁ…油断だな…油断したな…

 何してんだよ俺はよ…

 そうじゃねえだろ?

 自分から煽っておいてこのザマかよ…

 自業自得だな…はぁ…」

トキが溜息を吐いた瞬間、プチンと音が聞こえ

「何しやがんだ、てめえ!!」

怒気と共に文句を放つ。

「もう辞めだ!本気で潰す!」


トキは外套を脱ぎ弱体化効果の指輪を10個外す。

学ラン姿のトキは首をコキコキ鳴らすと

スパトールを納刀する。

リガンはその場から離れてトキの姿を見る。

殺気に怒気と当てられて

その場から逃げたい気持ちになっていた。

リガンが瞬きをした瞬間トキの姿が消えた。

リガンが周囲を見渡すが姿が見えない。

リガンは現状、巨体で

何時でも霧へと変化出来るように構えている。

タッ…タッ…チッ…チッ…

微かに聞こえる音を頼りにして警戒するリガン。

走り回っている。

そう感じたリガンは霧へと変化させる。

霧になればある程度無力化出来ると判断したから。

リガンは霧散しているが削れていく身体を感じて

不思議な感覚を持つ。

徐々に自分の身体が地面に

引きつけられていく感覚に違和感を感じる。

気付くと霧と化していた体が元の小さな身体になり

地面に横になっていた。

「ギャギャ!?」

何をされたか分からないリガン。

身体を立たせようとするが動けない。

よく見ると体が凍りついている。

霧化した身体が何かしらの力で凍らされ

地面へと落ちて集合体になってしまったと

推測するリガン。

コツ…コツ…

リガンは頭部へと近づいてくる気配を感じる。

「もういいかい?もういいよな?

 俺にここまでさせておいて

 まだ戦う?」

「ギャ…マイッタ…」

再び怒気を纏っているトキがリガンに話し掛けると

降参の言葉を話す。

トキは怒気を深呼吸して弱めていく。

トキは怒気を収めて職人ゴブリン達との戦いが

終わった。

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cont_access.php?citi_cont_id=565217839&s お読みいただきありがとうございます。 評価や感想、ブックマーク等して 頂ければ励みになりますので よろしくお願いします。
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