ストレージそして…
「流石に暗いな。
足元がふわふわしてるし
物が有って転けそうになるから
ライト付けるか」
トキはストレージ内で光魔法ライトを放つ。
周囲には今まで手に入れた物や
作製した物が地面に散乱していた。
たまに宙に浮いている物もあったりして
気をつけないと頭に物が当たる。
「お~い、アース達は大丈夫か?」
トキが振り向くとアース達は床ではなく
天井を歩いていたり宙に浮いてたりしていた。
「ウー」「ワゥ」
トキの呼び掛けに返事したのは
ベアとシルだけだった。
シルに殿を任していたのだがいつの間にか
トキの足元に来ていた。
トキがアース、リヴの姿を探すと
トキの頭上で天井を床にしてトキを見ていた。
「大丈夫じゃねえよ!
無重力状態だから気を付けないと
お前の頭に落ちてしまう」
「父上、この状況どうしたら良いですか?」
トキの頭上にいるアースとリヴがその場で
悩んでいた。
「仕方ねえな…
今から助けるから待ってろ」
トキは一歩前に出るとドンと足音を立てる。
音が全体に響き渡るとストレージ内の床が
光出しあらゆる方向に向いていた重力が
一つの方向へと向けられる。
「うぉ?まさか…」
「落ちる〜」
さっきまでトキの上にいたアース達が
トキの足元方向に落ちてきた。
「トキ…何した?」
「本来重力ってのは物体が他の物体に
引きよせられる現象の事を云う事があってな?
難しく言ったら頭がパンクする可能性があるから
簡単に言うと重力の向きを一つにまとめた」
「は?」
「本来ならストレージってのは異次元空間に
近いもので構成されてて…って物理学になるけど
大丈夫か?」
「スマン…全く分からん」
「テストには出しづらい所だからな…
まぁ、魔法でストレージ内を歩ける様に
なったとだけ覚えといてくれ」
「ウー!」「ワゥ!」「「了解だ」です」
「んじゃ、出口まで歩いて行こうか」
トキ達は難しく考えない様にして先に進む。
暫くして…
「ラック!」
「ヴァイスの声が聞こえてきたから出口近いな」
トキが指を指すと光の道の先に
光の穴が開いていた。
「それじゃ、急ぎますかね」
トキは先に進んでいくと…
「ラック!それは駄目だ!」
「先生が許してくれないよ!?」
「キュイ…」
ヴァイス達のラックに対する感情が
言葉になっている。
「トキこのまま出ていって大丈夫か?」
「うーん…悩むが見てみないと分からんだろ?」
「叱ってる声が聞こえてますからね…」
トキ、アース、リヴが悩んでいると
「ウー!」
ベアが走り出し出口へと向かっていく。
「ベア!待て!」
「ウー!」
ベアが光の穴から出ようとすると胴体が挟まって
動けなくなってしまった。
「ベア!?なんでバックから出てくるの!?」
「頭だけなのが怖いよ!」
ベアの頭を見たヴァイス達が急いで
バックの中に入れようとするが反対に
出ようともがくベア。
「仕方ねえな…せいや!」
トキが一度ベアを戻すと押し込み始める。
スポンと出ていったベアを見て
トキは光の穴を広げてからヴァイスが持つ
マジックバックから出てくる。
「先生!?なんで…!?」
ヴァイスは疑問に思いながら正常心に
心を持たせようとするがバックから
アース達が出てきて余計に混乱する。
トキ達は再び砦の迷宮へと入る事に成功した。




