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研究所を去る日

訓練の最終日、5人の指導者は、一行を見送った。


タケが、静かに言った。


『……お前たちは、もう、魔法に頼る必要はない。お前たちが持つ「観察力」「肯定の力」「間の感覚」「オチを見抜く視点」――それらは、魔法よりも、ずっと、この世界で役に立つだろう』


滝川が、続けた。


『……これから出会う敵、それぞれに「オチ」がある。それを、見つけてこい』


おっさーが、笑いながら言った。


『……俺たちのこと、忘れんでくれよ。いつか、お前らが帰ってきたら……「おっさーさんのおかげです」って、言ってくれると、嬉しいな』


嵐山と岩田が、最後に、声を揃えた。


『……間を、大事にせよ』

『……そして、何より――』


二人は、お互いを見て、微笑んだ。


『……一人で、戦うな』


長介は、5人の指導者に向かって、深く頭を下げた。


「……ありがとうございました」


クラスメートたちも、それぞれ、感謝の言葉を述べた。一行は、研究所を後にし、再び、笑界の旅へと出発した。


その足取りは、来たときよりも、確かに、力強いものになっていた。


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