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ショートショートの遊園地  作者: かとうすすむ


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スマホがない

 スマホがない。俺のスマホがない。俺は、焦って布団の下やベッドの下を見た。ないのである。確かに昨夜まで使っていた記憶がある。あれほど俺が愛したスマホ。昨夜はスマホの夢まで見たような気がする。それなのになくしている。

 俺は、朝飯を食いながら、通勤鞄や背広のポケットの中も見た。やはりない。通勤途中では、駅員に遺失物届を提出して、ダメもとで列車の中までで探った。

 会社では、自分でもおかしいとは思いながら、同僚に俺のスマホ、知らないかと尋ねたり、会社のデスクの引き出しの中まで探ったが、出てこない。

 帰宅途中では、駅のホームのベンチの下や、公衆トイレの中も探した。凄まじい執念である。

 帰宅して、夕飯を食い終えた頃には、もう半ば諦めかけていた。スマホに残ったかけがえのない思い出は、水の泡と消えたのだ。

 俺は、泣きそうになって寝床についた。

 その時である。俺は、寝床の枕の下に何やら違和感があることに気づいた。そして、思い出した。

 そうだ、昨日の晩に、愛するスマホの夢を見ようとして、枕の下に入れたんだ。そこに、スマホはあった。

 と言うわけで、俺の笑える一日が終わったのである....................。

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