表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンリング  作者: 半纏ボク
第肆章 坂井美春の憂鬱
36/154

トゥーロン都市要塞沖〈ジャンヌ・ダルク〉艦内

 地中海に海上避難した地中海艦隊を追撃してきたドラゴンの報告を受けた時、反撃と言えるかどうかは別として戦闘が行われた。それは航空母艦〈ジャンヌ・ダルク〉から発進した艦載のラファール戦闘機による長距離対空ミサイルの第一波攻撃によって戦闘の口火が切られた。

 最大射程で発射された長距離ミサイルは信頼性に欠けるが、音速をはるかに越える速度で突進し標的となるドラゴンに全弾とも命中することができた。トゥーロン都市要塞から十キロ離れた上空である。それは地中海艦隊からでも夜の闇の上空に輝いた死の光として確認できた。

 ラファール戦闘機はドラゴンに接近してからもミサイルの応酬を続けた。高々度から音速に近い速度で急降下し、低速で飛行するドラゴンを絶好の的としていた。だが危険を察知したドラゴンは回避運動をとりはじめ、機動性 機敏性に勝るドラゴンに空は大混乱となった。空中戦におけるドラゴンに最も効果的な近接攻撃は、衝突の危険が急速に高まり断念するしかなかった。

 それを合図にするかのように、艦対空ミサイルが二隻の艦船から発射された。光の塊が閃光を放ちながら上昇し弧を描いて飛び出していった。ひとつ、ふたつと次第に数を増やしながら、いくつもの光の線が空の彼方のドラゴンに向かって延びていった。

 艦対空ミサイルを打ち尽くすと、地中海艦隊は全面戦闘を避けて船首を反転させていた。そこにはかつての艦隊としての雄姿などなく、疲労しきった艦隊の姿があるだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ