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ドラゴンリング  作者: 半纏ボク
第弐章 トゥーロン都市要塞
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安全保障軍作成によるフェアリーリング報告

 長い間、フェアリーリングとは伝説上の存在と思われていた。伝説によれば、フェアリーリングは、なにもない草原に回りよりも濃い茸が輪を形づくって生えている場所のこととなっている。フェアリーリングはフェアリーの住み処につながっていて、一度中に脚を踏み込んだ人間は出ることが出来ないと信じられている。それはフェアリーリング自身に不思議な力があり、出ようとする人間を惑わしてしまうからと言われている。

 しかしながら、現在確認されている情報を総合すると、科学者たちはフェアリーリングこそ、我々の世界ともうひとつの異なる世界の接点となるゲートであると主張している。時空の特異点がむき出しになっている場所というわけである。そこで、便宜上もうひとつの別の世界をティル・ナ・ノーグ、すなわちケルト神話から妖精が暮らす世界の名前をつけることとした。

 かつての地球上にフェアリーリングが実在していたかどうかの科学的な証明は不可能である。過去においても、フェアリーリングがこれほど大規模に異質な生き物を導いていたことがあるのかは伝説から推測する以外にない。【ここの文は消去されている】思慮のない一部の人間が、フェアリーリングにまるで意志が介在しているかのように考えるのも、全く根拠のない話である。

 本報告書は、もっと建設的な話題をもって結論としたい。科学者はフェアリーリングに関して重大な発見をしている。フェアリーリングの時空の特異点から力場が観測されているのだ。我々人類の力だけでは到底に手の届かない時空の制御ができるかもしれないのだ。我々はすみやかにこの力場の性質を解明し、利用できるように研究を行うことを提案するものである。

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