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ひとまずは
「覚悟はいいね?」
「ミーヤはロクローンくんさえいればそれで良かったりするんだよ」
相変わらず依存度の強い台詞を恥ずかしげもなく口に出し、ミーヤはロクローンと共に都市の外壁を超えた。ちなみに心なしか無表情が落ち込んでいるように見えるのは、業を解放したことをロクローンに怒られたからだ。
「ミーヤ。言っておくけどここから先、僕は君の親でも兄妹でも保護者でもまして恋人でも何でもない」
「うん」
「でも、絶対に守るから」
「うん」
「じゃあ、行こう」
そして、二人はトランプという巨大な組織に背を向けた。
✚✚✚
その後、ミーヤに逃げられたとぶつぶつ文句を言っているガザリアとクライアスたちが合流し、敵兵を次々と薙ぎ倒しながら都市外へ脱出したことで一連の騒動は幕を閉じた。
トランプに侵入者が現れるという前代未聞な事件に加え、クライアス・ラーネルが生きていたという衝撃の事実はすぐに世界中に広まることとなる。
クライアス・ラーネル。
イリーナ・ミチェリカ。
ガザリア・シングレン。
ロクローン・ディメンダ。
ミーヤ・レラテッシャ。
この五人を核として回り続けた物語は、こうして一つの終わりを迎えた。




