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67  【 リカルドside ~No.4~】

 『『キャ~~~~★★わ♡た♡し♡を♡う♡け♡と♡め♡て~~♡♡』』



 そんな甘ったる声が聞こえた次の瞬間……

 ““バチン!!””と頭の中で何かが弾ける音がした。



 腕の中にすっぽりとおさまっているアモーレ嬢の瞳と私の瞳が重なり、愛しさが溢れ出て胸の鼓動が激しく音をたてている。

 全身から彼女の色であるピンク色の光が私の中をいっぱいに照らしてくれているみたいだ。身体中の血液がドクンドクンと沸騰しているかようにの熱い。首筋がじわりと熱を持っていて、そこから彼女と深く繋がっているようでとても心地がよい。



 『可愛らしいお嬢様……お怪我は御座いませんか。私はリカルド・フィリップスと申します。以後お見知りおきを……』



 甘い口調、表情に態度で彼女を激しく求める。

 私の腕のなかで微笑む姿に幸せ過ぎて心も体もふわふわとしている。もうアモーレ嬢のこと以外は考えたくない。このまま離れたくない。これが恋なのだろうか?異性を愛するということなのだろうか。やっと私にも愛する女性が現れたんだ。ずっと二人だけの世界で一緒にいられればいいのに……

 そんな気持ちと考えが溢れでてきてアモーレ嬢に対しての渇望がいつまでも止むことは無かった。



 『『皆、行くぞ!!』』

 『『『『  はっ! 』』』』



 王太子殿下の命令が遠くの方で微かに聞こえている。

 私も返事をしなければならないのだが……反応することができない。

 何度も私の名を呼ぶ声は聞こえているし、王太子殿下の命令は絶対なはずなのだが……全く響かない。考えようとすると体は鉛のように重く動かないし、頭の中にはモヤがかかりが全ての思考を停止させる。アモーレ嬢以外の情報をすべて遮断し拒絶しているようだ。


 隣にいる私の愛しい人は愛らしい笑みを浮かべ、ぴったりと体を絡ませ甘く囁く……““私を置いていかないで……””潤ませた瞳で必死に訴えてかけている。

 こんな彼女を置いていく訳にはいかない。

 

 彼女を男爵家のお屋敷に送ってから合流すると伝えた。

 だが……兄ような親友のような存在のアクアジークが物凄い形相で叱責してくる。

 何故怒っているんだ?前々から私の幸せを願っていると言ってくれていたのに……私に大切な人が現れたんだ応援してくれないのか?


 『!!お前、いい加減にしろよ!目を覚ませ!!そんな女よりもレオナルド殿下を護るのが我々の務めだろう!自分の立場を考えろ!おい、リカルド!!』


 アクアジークが更にわたしを攻め立てる。

 ““立場……?””自分の愛する女性を優先することが一番ではないのか?悪いことなのか?……なぜ怒る?……どうして?



 王太子殿下が横に首を振り『『もういい、やめろ……無駄だ……』』とアクアジークを止めていた。その場で放心したように項垂れて悲しそうにしている。


 王太子殿下とアクアジークのやり取りをどこか他人事のようにみている自分がいる。

 公子たちは驚いた顔をしていて軽蔑する視線を私に向けている。なんでみんな怒っている?……私が何かしたのか?何を?どのように?……考えようとすると頭の中に濃いモヤが拡がっていき、そんなことよりも愛しいアモーレ嬢のことをもっと大事に大切にしてあげなくてはと思ってしまう。

 何がおかしいのか悪いのかわからない。


 

 王太子殿下と公子たちは王族の居住区に姿を消した。



 その後、アモーレ嬢は私の腕に自分の手を回し絡め体をを触りながら甘く話かけてくる。アモーレ嬢の色気に酔い頬を染めていく。

 王太子殿下と一緒にいたアリシア嬢について詳しく知りたいらしい。グランツ公爵のご息女で王太子殿下から愛されている美しきご婚約者。未来の王太子妃、国母になられる方だと教えてあげる。


 アリシア嬢の話を聞いて、表情が段々険しいものに変わっていくのがわかった。沈黙が続き、表情豊かで明るい彼女がどんより暗く俯いて考え込んでしまっている。

 そのアモーレ嬢の悲しそうな様子にアリシア嬢が関係しているのだろうと思った。私の愛しい人にこんなにも辛そうな顔をさせているのは公女なのだろうか。

 アモーレ嬢を傷つける悪女なんだろう。先ほどの私は美しい外見に騙されていたのか……あの女め!絶対にゆるさない!あいつは敵だ!次に会ったら成敗してくれる。殺してやる!!

 いつの間にかアリシア嬢は自分の敵であると認識していた。



 ““大丈夫、心配いらないよ””と肩に優しく手を置き頭を撫でてあげる。そして安心させるように私の胸に引き寄せ抱きしめてあげた。すると……不安そうな顔から愛らしい笑顔を取り戻し嬉しそうにしていた。私も嬉しい。


 それから、彼女は私のお仕えする王太殿下に挨拶したい、執務室に一緒に行きたいと話す。アモーレ嬢はいずれこの国を支える公爵夫人、私の妻になるのだからいち早く私の相手であると認識してもらいたい。早い段階で紹介しておきたいとも思う。

 私達の身分が余りにも違うため、両親や親族の反対が目に見えてわかる。国王陛下の許可も下りないだろう。婚姻までの道のりは遠い。

 まずは王太子殿下に認めて頂き事を進めていくのが得策だな。

 たが……流石に許可のない者を王族の居住区に連れていったら不味いな……

 それに、今は執務室に悪女アリシアが一緒にいるかもしれない。アモーレ嬢が嫌な気持ちになってしまうかもしれない。今度王太子殿下に紹介するとしよう。


 アモーレ嬢に眩しい甘々な笑顔を向け、紹介は今度にしようと言うと初めは渋ったが納得してくれた。やはりアモーレ嬢は可愛いな。私の全てを掛けて大事にしないとな。スマートなエスコートを心掛け、男爵家に送っていった。




 執務室の扉をノックし『リカルド・フィリップスでございます。遅ればせながら参上いたしました。』声を掛け入室の許可を待つ。


 先ほどの失礼と遅くなってしまったことにをお詫びをする。そして私の愛しいアモーレ嬢をお送っていく許可をしていただけたことに対し感謝を申し上げた。


 部屋を見渡したが悪女アリシアはいなかった……

 アクアジークは語尾を強めてまだ私に文句を言ってくる。

 目を覚ませ?魅力の力?戯れ言だと!ふざけるな!私は本気だ!彼女を愛している!!親友だと思っていたのは私だけか……ジークなら応援してくれると思ったんだがな……もう私たちの関係は終わりだな……残念だ……


 私達の対立により場の雰囲気がとても悪い。それを感じた王太子殿下は私以外の者を隣室に下がらせ追い出してくれた。流石尊敬する王太子殿下だ。私の気持ちを優先してくださったのだ。

 しかし、なぜ仲間だと思っていた公子達が敵意を向けて警戒しているのだろうか。

 セルカーク殿下と皆が一礼し隣接する控え室に下がっていく姿を悲しい気持ちで見つめていた。


 何故かあの女の兄だけが残り王太子殿下の隣に立っている。もう宰相気分か?新参者のくせに?よく似た顔でこちらを冷めた眼差しで見ていて腹立だしい気持ちになる。


 王太子殿下が私の身体に何が起こっていることとアモーレ嬢について聞いてきた。

 体調は変わりない。寧ろ最高の気分だ。王太子殿下から彼女のことを切り出してくれたのだがら、今が願い出るチャンスだと勢いよく立ち上がり深く頭を下げ話し始めた。


 『アモーレ嬢はとても素晴らしい女性です。私が出会った中で一番思いやりがあり優しく、自分は平民出であるからこそ人々に寄り添い他人のために力を尽くそうと力を注ぎ懸命に頑張っているご令嬢なのです。何より可愛らしく私の全身全霊をかけ護って差し上げたいと思える特別な人です。いずれは妻に迎えたいと考えております。

 男爵令嬢なので、身分差はありますが、必ずや父上初め家族を説得し婚姻を結べるようにいたします。それが私の願いです。近々、アモーレ嬢を王太子殿下にご紹介いたしますね。殿下のお力添えがあれば婚姻も可能になるかもしれません。宜しくお願い申し上げます。』 



 王太子殿下は複雑そうな表情で私を一度見て目を瞑ってしまった。クリスは何かを考えているようだった。

 なぜ何も言って下さらない?反対なのだろうか。身分差がありすぎるせいなのか?長い沈黙に不安が募っていく。



 その沈黙を破ったのは突如現れた眩しい光だった。

 扉の近くの空間が歪んでいく……次の瞬間、誰かが姿を現した。



 『曲者か!!』


 「えっ……?……リカルド……さま?」



 そこにいたのはあの憎たらしい女……公爵令嬢アリシアだった。悪どい女の姿を目にして頭に血が上る。怒りが抑えられない。

 今一番許せない相手。今一番殺してやりたい女がすぐそこにいる。


 王太子殿下の執務室におかしな魔法を使って無断で入ってくるとは……アモーレ嬢は遠慮して自宅に戻ってくれたのに……礼儀もわからない勝手な女だ。

 この女が国内令嬢最高位の公女の資格があるなんて信じられない。その立場を利用して皆に歩み寄り、我が物顔でこの場に現れる。きっと有ること無いことを言って惑わしているのではないのか?……だからか……だから皆があのような態度をしたのか……私達の幸せを妬んで卑怯な手を使ったか。この女がいる限り大切なアモーレ嬢は幸せになれない。

 殺るしかない!!剣を抜くと勢いよく飛び出し切りかかっていた。



 『……私のアモーレ嬢を苦しめる悪女め!!なぜ殿下の執務室に!許せん!覚悟しろー!!』



 『『リカルド!!やめろ!!!』』王太子殿下の声が執務室に響きわたった。隣の部屋から待機していた公子達が慌てて駆け込んできた。



   ““ カキーン!!!””



 クリスが恐怖で座り込んでいる妹の前に立ち塞がり、鞘のついた剣を魔力で強化し私の剣を止めていた。

 クリスの剣の腕前はなかなかのものだった。強化魔法を操るとは流石グランツ公爵家の嫡子。

 しかし私の剣の方が上をいく。再び剣を振り下ろそうと構えようとしたところで体が紫の光に覆われて、形を変えて蛇のように締め付けられていた。

 気が付いた時には、駆けつけた公子たちに体を抑えられ身動きがとれない状態だった。それでも目の前いたあの女をどうにかしなければと探した。何処だ!!どこへいったんだ!

 殿下の背中に身を隠し紫色の光に包まれているのがみえた。ちくしょう!あと少しで始末出来たのに……目線を外すことなく、隙あらばお前の息の根を止めてやる!と殺気立ち睨み続けていた。



 『リカルド殿……そんなに妹を殺したいですか?』



 その一言を放つとクリスが剣を鞘から引き抜き、首筋に剣先を向けて静かな怒りと冷気を私に向けている。切りつけようとしている姿は生気が感じとれない。とてつもない力に恐怖で身震いする。王太子殿下が止めに入らなければ死んでいただろう。



 しばらくすると標的の女が私に近づいてきた。再び殺したいという欲望が殺意となり、からだ全体から凄まじいオーラを発している。焼き殺すような憎悪に満ちた視線を向け愛する人の幸せのために、目の前の女を始末したい、押さえ付けられている体をバタバタとさせて自由になろうと暴れていた。



 王太子殿下が私の腕に何かをはめた。手首には赤い宝石が鏤められた腕輪がつけられている。それを確認した瞬間……頭の中を覆っていたモヤモヤがすーっと引いていくのを感じた。


 冷静さを取り戻した私はなんて愚かことをしてしまったのだろうか……自分の行いで人を傷付けてしまった……罪悪感に苛まれ心が押し潰されそうだった。

 アリシア嬢……申し訳ございませんでした……と謝罪を口にしようと顔を上げたところで意識を手放してしまった。



 目を覚ますと自分の置かれている状況に頭を抱え、自責の念に苛まれていた。王太子殿下の側近を勤め、いずれ父親から王国騎士団長と北の公爵位の座を引き継ぐ。王国民を護っていくのが使命だと幼い頃から教育されてきた。

 国を盛り上げ守らなければならない立場の私が、操られていたという訳のわからない理由で公爵家のご令嬢に剣を向け殺害しようとしたことは大罪であり、騎士として許されることではない。自分の掲げる騎士道精神にも反する行為に心は後悔で埋め尽くされた。

 深く頭を下げお詫びしたまま動くことが出来ない。


 『あの女が悪い。操られていたのだから仕方がない。気にするな。』とみんなで宥めてくれるが、自分自身を許すことができなかった。いっそのこと……私を厳しく処分して下さらないか……


 私を気遣って休むことにしてくれたが皆と同じ席に着くことはできない。壁側に静かに立ちみんなから距離を取り俯いているしかかなった。

 他人の力で意図も簡単に惑わされてしまったこと。騎士として築き上げてきた強靭な精神力を保つことが出来なかったことに悔しさが込み上げる。両手の拳を強く握りしめていた。その拳からは鉄のにおいがしている。


 その時……アリシア嬢が近づき正面に立った。心配そうに私の顔を覗き込んで穏やかな声音で話し始めた。



 「……リカルド様?体調は如何ですか?お辛そうにみえます。あちらで少しお休みましょう。」


 『アリシア様……いえ、私は……私は皆様方とご一緒するわけにはまいりません。……アリシア様にもどのようにお詫びをしたらよいのか……』


 「私は気にはしておりません。リカルド様は悪くはないでしょう?悪いのは人の心を操り惑わした者です。心はその人自身の意思に従うものです。それを操り自分の所有物のように扱おうとしているアモーレ嬢が悪いのです。リカルドさまは悪くありません。ですからもう思い悩むのはやましょう!」


 『ですが……やはり操られていたとはいえ、王国の騎士として犯してはならない誤りを起こしてしまいました……ですから……』


 「気にしないでと言っても駄目なのですね……ならば、一つリカルド様に ““ 貸し ” にいたしましょう!」


 『……貸し?とはいったい……?』 


 「今後、私が助けて欲しいときや困ったことが起こった際にリカルド様のお力を貸していただきたいのです。それで、今回のことは水に流しませんか?」


 『……水に……流す……。』


 「はい。それに、アモーレ嬢の力を失わせるにはリカルド様のお力が必要です。彼女は今現在もリカルド様は自分に惚れているのだと思って幸せな時間を過ごしていることでしょうね。リカルド様は後悔の念で押し潰されそうにされているとも知らずに……

 しかし、そこを利用してこの件を解決出来ないかと考えておりました。ご協力いただきたいのです。リカルド様の ““お友達”” としてお願いしたいのです。」


『………友達。……私に務まるでしょうか。操られ正気を失い、あの女の言いなりになり、また……アリシア様に危害をくわえようとしてしまうのではと考えると……自分自身が恐ろしく感じるのです。勿論、今後はアリシア様のことは身命を賭してお助けすることを誓い、生涯償っていく次第です。ですが……騎士として培ってきた精神もあの女の力でここまで弱い心になってしまうのか……アリシア様や、皆様方の側にいるだけでご迷惑をお掛けしてしまうのではないかと……不安で……不安で仕方がないのです。』


 「そうですか……では私がその不安を取り除いて差し上げます!お任せください。まずは、これをつけましょうか!」



 ポケットから箱を取り出し、小さな赤い宝石がついている宝飾品を私の手においた。



 『これは……??』


 「耳に付ける宝飾品““ピアス””と言うものです。私の耳にもこれと同じものが付いています。」



 そう言うと耳たぶに付いたいる紫色のピアスをみせてくれた。



 「このピアスは強力なお守りのようなものです。」



 続いて左腕に付けていた腕輪を右手の人差し指でトントンと軽く叩き話を続ける。



 「先ほどの力の解除では、このブレスレットを使いましたが、完全にアモーレ嬢の力を防げるわけではありません。ブレスレットが壊れて体から外れてしまえば効果は失くなってしまいます。ですが耳に付けるピアスならば外れることはありません。特殊な加工を施しておりますので、一度付けたら外すことが出来なくなってしまいますので、そこはご了承いただかなければなりませんが……」


 私は、自分の左手に置かれた瞳と同じ色の赤いピアスを優しく握り、ブレスレットを右手で包むように触れていた。



 「リカルド様にお付けしてもよろしいですか?」


 『……はい。お願いいたします……』



 私は握っていた手を開いてピアスを差し出した。そして、うつ向いていた顔をゆっくりと上げてアリシア嬢の前に膝待ついた。



 「それでは、付けさせていただきますね。少しチクッとしますが出来るだけ痛くないように気を付けますね。」 



 私の耳を優しい手つきで触れると髪を耳にかけ、風魔法を使い小さな穴を開けてピアスを両耳に付けてくれた。

 痛みは全く無かった。不思議と不安感が消え失せ、気持ちが安らぐ。そして私の手を取り立たせてくれた。

 重ねた手から心地よい流れを感じると鉛の塊のようだった自分の体と心が軽くなっていった。温かく、優しい力が次々と送られていく。アリシア嬢の魔力が全身に隈無く行き渡るのを感じた。

 その美しい紫色の瞳が虹色に輝いているように見えたのは気のせいだろうか。私を見つめる瞳は穏やかで慈愛深く女神のような微笑みを向けてくれている。



 「もう大丈夫そうですね。顔色も戻ってきましたね!」



 小さなアリシア嬢の両手が私の頬に触れて顔を近づけ顔色を確認していた。アリシア嬢から甘い花の香りが鼻を擽り、数センチ先にある瞳がキラキラと輝きを放っている。自分の胸がドクンドクンと激しい音を奏でている。親指が微かに私の唇に触れたのを感じドクン!!と更に心臓が跳ね上がる。

 魅力の力に惑わされていたときと同じような感覚……だが今は自分の意識がしっかりしている。

 あぁそうか……アリシア嬢を一目見たときから感じたこの気持ちが何なのかようやくわかった……私はアリシア嬢のことが…………



 頬から手を離したアリシア嬢は、私の右手優しく握り皆のところに連れて行こうと引っ張っている。

 このまま離れたくないなと思いながら、アリシア嬢と繋いだ手を少しだけ力を込めて握る。

 歩く速さもゆっくりにして……アリシア嬢の暖かいぬくもりに長い時間触れていられるように……もうこのように手を繋ぐことはないだろう。

 だから……この好意は表には出さず心の中でだけで想い続けることにしよう。何があっても影となり、生涯をかけて護っていくのだと……秘密の誓いを立てた。

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