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今までの投稿分を直しました。
段落が急に変わったり、文と文が途切れて投稿されていたりと読みにくいことになっていると2、3日前に気が付きました(笑)
失礼致しました☆まだまだ読みにくい所が多いかとおもいますが、引き続きお楽しみいただければと思います。
翌日から社交界デビューに向けて、王妃陛下の優秀な侍女頭がアリシアの指導に来てくれた。
侍女頭は、国の名門侯爵家のご令嬢で王妃陛下の幼馴染みなんだって。お母様の幼馴染みでもあるらしい。
代々、王妃、王太子妃付きの侍女を輩出している家柄なのだとか。
一応……王太子殿下の婚約者という立ち位置になるわけだし、私達の存在を発表していない状況だから、信頼のおける方にしか任せられないことなんだってさ。
そんなこんなで……あっと言う間に月日が経ち、社交界デビューの日がやってきた。
王妃陛下からの贈り物で、アリシアの瞳の色のパープルのプリンセスラインのドレスが準備されていた。
ドレスの腰のあたりには、ふわりとした大きなリボンがついている。紫色のグラデーションのドレスに銀色のダイヤモンドが、キラキラと眩しいぐらいにちりばめられていて、まるで夜明けの空のように美しいドレスだった。
王太子の髪の色である、銀のダイヤモンドが使われているドレスには王妃陛下の思惑を感じる。
靴と髪飾りは国王陛下からの贈り物である。靴はこちらもダイヤモンドをふんだんに使われている銀色の靴……
緩く編んだ髪に髪飾りを挿していく。まるでラ〇ンツェル風の髪型でとっても可愛いく仕上がっている。
ネックレスとイヤリングはお父様とお母様からの贈り物である。七色の鮮やかな虹色の輝きと蜂の巣状に見えるハニカムオパール。乳白色の地色を覆い隠すような虹色の煌めきを放つオパールである。キラキラととめどなく煌めく美しいハニカムオパールがアリシアの胸元と耳元を輝かせている。
仕上がったアリシアは総額いくらになるのか……とドキドキが止まらない……
支度が整い、クリスお兄様が迎えにきてくれた。アリシアの仕上がりに満足しているようだ。クリスお兄様は身長が高くなり、白色の燕尾服を上品に着こなしている。襟元と袖、胸のあたりには、紫色の素敵な刺繍がほどこされていて、これぞ王子様!といった感じに美しく仕上がっていた。
『アリィとても素敵だよ!さぁ、いこうか!』
「お兄様もとっても素敵です!!」
お兄様がアリシアの手を優しく取り、自分の腕に持っていく。階段を降り、カルイドパパの待つ玄関ホールに向かう。
今日からは隠れて過ごすことはないので、堂々と公爵邸のメイン廊下をゆっくり、軽く微笑みを浮かべながら進んでいく。アリシアとクリストファーに気が付いた使用人たちが、驚きのあまり開いた口が塞がらない。
固まって動かない者。頬を赤らめてぼーっと熱い視線で見つめる者。挨拶をしなくては、と気付き頭を下げる者……等々。様々な表情が見られた。
みんな驚いた表情に“予想通り~!”と、いたずらっ子のようにクスッと笑ってしまった。その後ろで、あとに続いて歩いていたマリーが “ お嬢様、また悪い顔がでてますよーキリッとしてくださいね。 ” と言っているかのように小さな溜め息が聞こえてきたのは、気がつかなかったことにしちゃいましょう。
カルイドパパの待つ玄関ホールに使用人を集め、クリストファーとアリシアを紹介する。
『私の可愛い子供たちのクリストファーとアリシアだ。今後、この公爵家を盛り上げていく存在の大事な息子たちだ。皆、心して仕えるように。』
『皆、よろしく頼む。』「皆さんよろしくね!」
公爵家で働く人達は深く頭を下げ、二人のことを歓迎してくれたのだった。
いざ!舞踏会へ!!
王宮に着くと、招待客とは別の公爵家専用の入り口に通された。人目を避けるためらしく、パパが一人で馬車を降りる。残された私達は転移魔法をつかい控え室に行く手筈になっている。
『じゃあアリィ。私達もそろそろ行こうか。』
「はい。行きましょう。」
今回は事前に、王宮の控え室の写真をもらっている。前のように“ 転移出来な~い ”ということはないのだ。
無事に控え室へ到着し、会場入りまでこの部屋で待つ。
国王陛下と王妃陛下は、公爵家からの社交界デビューが楽しみなのだとか。会場にいる貴族たちの驚く顔を眺めるのが大好物らしい……私達の前はカルイドパパだったから、久し振りにいいものが見られそうだとおっしゃっていたらしい。
子爵家、男爵家の令息・令嬢は既に会場入りしている。伯爵家以上の高位貴族の令息・令嬢は階段上から紹介を受け、階段を降りながらの御披露目となる。大国なだけあって、毎年、かなりの社交界デビュー者がいる。
グランツ公爵家は爵位が一番高いので、最後に登場することになっている。宰相のパパはとても忙しく、ギリギリになり控え室にやってきた。
『一緒にいられなくて、悪かったね。準備はいいかい?』
パパとお兄様の間にアリシアが入る形で、両手を二人の腕に添える。両手にイケメン!役得です!
豪華な扉が開き、階段上の広場に差し掛かったとき……
『『グランツ公爵閣下、並びにグランツ公爵子息・クリストファー卿。並びにアリシア嬢。』』
会場がざわつき始める。人々の視線が突如現れた麗しの公爵子息、令嬢に集まっている。
『グランツ公爵家のご子息?ご息女?』
『なんてこと……公爵様にあんなにも大きなお子さまがいらっしゃったなんて……』
『公爵様に似ていらっしゃるわ!』
『なんてお美しいご子息とご令嬢なのかしら……』
『娘、息子のお相手にさせていただきたいわ!』
『公爵様はご結婚されていなかったわよね……まさか……夫人をお迎えになっていたのかしら……』
『それはないわよ~!!』
『アリシア嬢……?と言ったかしら……公爵様のご婚約者がアリシア様でしたわよね……結婚前に亡くなられた伯爵家のご令嬢ではなくて……もしかして……お二人は……亡くなられたアリシア様の忘れ形見なのではなくて!!』
『きっと、亡くなられたご自分の娘に同じお名前をつけて差し上げたのよ。お母上がいらっしゃらないなんて……なんてお可哀想なお子さま方なのかしら……お二人の母親としてお仕えしてさしあげたいわ!』
『あんなにも素敵に成長されて、天国のお母様も喜んでいらっしゃるでしょうね……』
『亡くなられた伯爵令嬢のアリシア様は伯爵家のご自分のご家族に殺されたと聞きましてよ……お二人のお命を護るために成長するまで隠されていたのではなくて……?』
『これまで……大変な思いをされ過ごされてきたのでしょうね。皆で公爵子息、ご令嬢を温かく見守り、支えて差し上げましょうね。』
などと様々な臆測をしている。しっかり私達のところまで聞こえてきていますよー貴族の皆さん……と突っ込んであげたい。
勘違いも甚だしいのだが……
ちらりとパパの顔を見ると、笑顔に青筋が……めちゃくちゃ怒ってる……
「パパ大丈夫?」とパパの腕をちょっとだけひっぱり、小声で話しかけてみる。
『あぁ。君たちにも不快な思いをさせてしまったね。私は大丈夫だよ。ありがとう、アリィ。』
一礼をして階段をゆっくり降りていく。
階段を降りる際に王族の席に目をやる。国王陛下と王妃陛下は満足そうに微笑んでいて、こちらに右手を挙げて応えてくれる。隣には銀髪の王太子の姿があった。じーっとこちらを見つめ警戒しているようにみえる。
アリシアはあの方が王太子なの?と “ 七髪 ” の隠れキャラかもしれない彼を観察するように見てしまっていた。
《正面からのスチルがみられるなんて!》と興奮して鼻息が若干荒くなる。
結論から言うと………超絶イケメンを通り越して、極上超絶イケメンでした!こんなに極上のイケメンが、冷徹国王……いや冷徹王太子といわれているのか……と信じられない。
一瞬、王太子の黒い瞳と目が合ってしまったような気がした。すると……王太子は驚いたように目を見開き、顎に手をあてて、何かを考えているようにみえた。
それから、階段下に着くまで王太子の視線が痛いぐらいアリシアに向けられているのを感じた。
《ヤバい、ヤバい……王太子のこと見すぎちゃったかも……私のアホー!!。目を付けられたらまずい相手だっていうのわかっているくせに……終わったかもしれない……》
やはり王太子のご尊顔を確認するという、転生当初からの願望・欲望には勝てなかったアリシアであった……




