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24話の続きです。

「」→アリシア 《》→アリシア思考


『』→カーゴ


『『』』→連れて来られた愛人(?)たち

 となります。 

 ここへ連れて来られて3日が経った。

 暇さえあればカーゴが部屋にやってくる。脱出計画を立てたいのにカーゴが突然部屋に来るもんだから全然計画が進まない……

 

 侍女の話だと……カーゴは婚約式の準備に忙しくしているらしい。友達と言う人が屋敷にしばらく前から滞在していて、その友達と部屋に閉じ籠り、何か怪しい儀式をしているらしい。

 偶然通りかかった際におかしな呪文が聞こえてきて、黒い煙が部屋に充満していたのを見たんだって。


 《やだ!カーゴみたいなのもう一人いるの!?すっごく面倒………》 


 それから連れて来られた6人の女の子たちについて。カーゴは毎日のようにイチャイチャして可愛がっていたのに、6人の愛人達の所に寄り付かなくなりほったらかし状態……

 

 日課である朝食後のお茶会は今でも開らかれていて、カーゴが来なくなっても6人の愛人達が集まってお茶会をしているんだって。

 “ カーゴ様にお会いしたい……”

 と彼女達は泣きながら淋しく過ごしているらしい。カーゴが来るかもしれないと美しく着飾り、延々と待ち続けているのだと教えてくれた。

 


 《あんな奴に振り回されて可哀想に……早く洗脳を解いてあげたい!!まずはそのお茶会に参加しよーっと!》

 

 

 朝食後テラスへ向かう。彼女たちは、アリシアを不思議そうにみつめている。



 「こんにちは。アリシアと申します。以後お見知りおきを……」

 


 『『あら……あなたが新しく入った方?』』

 『『最近のカーゴ様は貴方に御執心だとお聞きしましたわ。』』

 『『カーゴ様は皆の大切な大切な殿方なのですから独り占めは絶対にだめよ……』』

 『『7番目にいらしたのだから第7夫人と一番下っ端なのですからね。きちんと夫人のルールを守ってくださいな。』』

 『『さぁ、皆さんお茶会をはじめましょう!』』



 《えっ……………》泣きながら淋しく過ごしてたんじゃなかったっけ?なんか……チクリと言われたんだけど……第7夫人?勘弁してよ。気持ち悪い……》


 なるほど……お茶会はひたすらカーゴの素晴らしさを語る会だな……カーゴ様は男らしくカッコいい……とか……平等に愛してくれる優しい方……とか……あの色っぽい声で名前を呼んでくれただけで一日中幸せな気分になる……とか……


 

 《洗脳は完璧でした……この会に参加するだけで心が死にそう……みんな誉めまくってるけど薬のせいなんだよー!変態ストーカーロリコン野郎なんだよ。あいつは!》


 

 彼女達のカーゴの素晴らしさ……を語りはじめてから結構な時間が経っていた。

 


 『アリィーーー!!!』



 遠くの方から必死に走りやってくるカーゴの姿がみえた。

 


 《うえーっ!カーゴが来ちゃったよ……》



 『アリィ……探したよ!部屋から居なくなっては駄目じゃないか。君は僕の特別な人なんだからね♡』

 


 『『カーゴ様♡お久しぶりでございます♡』』

 『『お会いしとうございました!!!』』



 アリシアを押し退けカーゴに近付く愛人たち。やはり薬の効果は絶大だ。全身から“ カーゴ♡ラブ ”が溢れている。


 先ほどの刺々しいお茶会の様子から一転……ピンク色のハートが辺り一面を覆い尽くすように甘ったる~い。べたべたとカーゴにくっつき自分をアピールしている。カーゴも鼻の下を伸ばしてチヤホヤを受け入れている。



 《なにを見せられてるんだろう……うぇー本当最悪……気持ちわる……》



 複雑な表情でカーゴ達のやり取りを眺めている。



 それに気付いたカーゴが愛人たちの腕を振り払い、慌ててアリシアの方へやってくる。

 


 《うげーこっち来ないでよ……》



 『アリィ違うんだ。僕をそんな目で見ないで……君だけだ。愛しているんだ!彼女達とはもう終わりにするから……その美しい顔に苦痛の表情は似合わないよ。』



 『『カーゴ……さ…………ま……!?』』



 彼女たちが悲しそうにカーゴに訴える。

 


 『もう君たちは不要だ。僕に近付くな。アリシアが僕のただ一人の妻となる人だ!高貴な生まれの彼女の他に愛人を置くわけにはいかないんだよ。許してくれ!!僕だって……僕だって心が痛いんだ………』



 『『そんな……カーゴ様に捨てられたら生きていけないわ!』』

 『『嫌よ!カーゴ様!!』』



 『……君たちには別の屋敷を用意する。出来るだけ早くそちらへ移ってくれ。僕はもうアリィしか愛せないからだになってしまったんだ!許してくれ!!』



 泣き叫ぶカーゴの愛人達……愛人達に仕方がなく別れを告げて自分に酔い、いい男風に振る舞う気持ち悪いカーゴ……



 《…………なにこの昼ドラ展開…………えっ。どうしよう……このままだとヤバイわ。彼女達、別の屋敷に連れていかれちゃうの?彼女達に会えなくなると計画パーよ。もう薬の効果解いてしまおうかなーとりあえず彼女達にはここにいてもらわないといけないから……しゃーない……いけ!わたし!》 

 

 複雑な何かを決意しぐーっと拳に力を込める。


 

 「カーゴ様。彼女達を追い出さないであげて……この優しく美しいお姉さま方と一緒にあなたを盛り上げていきたいわ!お願いよカーゴさま!」



 得意の上目遣いでお目めをパチパチさせお願いする。


 アリシアの可愛いお願いにやられたカーゴは頷き、顔を真っ赤にし鼻血ブー!嬉し恥ずかしさを全開にし、口と鼻を抑えそそくさと屋敷へ逃げ戻っていた。



 ふぅ~ひとまず、カーゴの追い出し完了~!!

 鼻血ブー効果でしばらくは顔を見せないでしょう。もう面倒くさいから彼女達の惚れ薬の効果を解いてあげることにするわ。無効化と癒しの魔法でなんとかするしかない。


 ついでにこの屋敷の人達の洗脳も解いてあげよう。そしてこちらに協力してもらおう!夜にはここから脱出してやるんだから!!あんな気持ち悪い奴とこれ以上一緒にはいたくない!

 

 早速、午後から始動するぞー!!!

 

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