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27  【 カーゴside~NO.3~ 】

~カーゴside★NO.3~

のお話です。

 一年数ヶ月ぶりに叔父上が僕に会いに来る。

 この間の魔法の発現の時の話を聞きに来るんだ。

 侍従長が貴族にしか魔法は扱えないと教えてくれた。

 他にも魔法が使えるやつがいるのか……だか、僕の魔法能力はかなり高く、ちゃんと訓練すれば上級魔法を使いこなせるらしい。

 叔父上はきっと喜んでくれるだろう。



 『カーゴ久し振りだね。元気だったかい。なかなか会いに来れず、すまなかったね。魔法を使えるようになったと聞いたよ。やはり、姉上の子供だ!!姉上もとても能力の高い使い手だったんだ。おめでとう、カーゴ。

 しかし、魔法は危険なものも多く間違った使い方をすると、自分の命も落とすことになる。きちんと学ばなければならない。来年度から王立学園で学べるように手配したよ。

 貴族ばかりで辛いこともあるかと思う。だから、学園でのみブルネイ姓を名乗ることが許可されたから安心して堂々と学園に通い勉強しなさい。』



 『『ありがとうございます!』』



 春になり王立学園に入学したんだ。

 クラスは3クラス。上級・中級・初級レベルがある。

 僕は中級クラスに登録された。上級クラスにはこの国の王太子が在籍しているらしい。上級クラスに登録されると卒業後は王宮で役職がもらえるんだと隣の席の奴が教えてくれた。

 僕も上級クラスに入って王太子と御近づきになって側近になれるように頑張るんだ!

 

 叔父上は国の重臣だったみたいで、みんながブルネイ伯爵は素晴らしい人だと言ってくれるんだ。叔父上が凄い人だって知らなかったよ。

 

 この間、王太子に声をかけられたんだ。“ 困ったことはないかい?何かあれば言ってくれ力になるよ。 ”って。


 王太子から友達認定されたんだ!やったぞ!


 王太子と話をしてから、僕の周りには男も女もやってくるようになった。特に女の子はいい!今まで出会った女の子と違う。貴族の令嬢は可愛いし、優しいし、いい匂いがする。みんなが僕に好意を寄せてくれている。

 

 その中でも、今お気に入りの子が3名いる。

 同じクラスの伯爵令嬢のイバンカちゃん。男爵令嬢のクリスティ-ナちゃん。そしてイバンカちゃんの侍女のケイトちゃん。

 この三人は特に美しい!!僕の側に置こうと思う!


 彼女達の全てを把握して管理してあげないといけない。常に僕が側にいて守ってあげないと。僕というパートナーがいるのに美しい彼女達に言い寄る男が多いんだ!

 魔法を使ってでも悪い虫は徹底的に排除しないといけないんだ!! 彼女達を護るために様々な手を使った。


 僕は悪くない。

 手を出そうとしているあいつらが悪いんだ。なのに、何で学園長に呼び出され、注意を受けなきゃいけないんだ!

 次に同じことをしたら退学だというんだ!そんなことしてみろ。僕のことを大事に思っている叔父上は絶対に学園長のことを許さないだろう。


 学園長に呼び出されてから、イバンカちゃんもクリスティ-ナちゃんも護衛が近くにいて側に近付けないんだ。ケイトちゃんにも近付けない……



 一体なんなんだよ。どいつもこいつも……だったら、他のパートナーを探すまでだ。



 中庭で静かに本を読んでる可愛い子を見つけた。僕が話し掛けると逃げだそうとした。拘束魔法で離れられないようにしたんだ。

 僕の顔をみて真っ赤に頬を染めて、瞳をうるうるさせて見つめてきたんだ。恥ずかしがって逃げようとしなくていいのに。このまま僕の部屋に連れて行くことにしよう。

 

 二人でお茶をして色々な話をしたんだ。

 瞳を潤ませて静かに僕の話を聞く彼女。


 だが、辺りが暗くなり始めた頃……夕食を一緒に食べることにしていたのに……急に彼女は帰りたいと泣き出したんだ。僕の側に居れば怖いことなんて何もないのに……彼女は泣き止んでくれない……仕方がない……今日は帰してあげることにしよう。また明日一緒に居ればいい!



 彼女を連れて部屋を出る。その後、女子寮に続く道をゆっくり手を繋ぎながら歩いている。隣にはまだ泣き止まない愛しい彼女がいる。可愛いなーと思っていると……


 バタバタと騎士団の制服を着た男達が近付いてくる。そして僕に向かって攻撃をしてきた。


 “なぜ僕を狙う?!”


 わからないまま、呆気なく捕まってしまったんだ。騎士団相手に敵うわけがない。なんで捕まったのかはわからないが……



 彼女はマリア。セルベックス侯爵令嬢だった。

 高位貴族だとは知らなかった。マリアが部屋に戻らないと心配し侍女が通報したようだ。

 嫌がる彼女を無理やり部屋に連れて行き、魔法を使い監禁したことになっていた。同意の上で二人で一緒にいたはずなのに……

 


 叔父上と初めて会う従兄弟が学園長室に通される。

 叔父上は僕を守ってくれるはず。僕が悪くないと証明してくれる。

 そう思っていたのに…………僕のことを怒ったんだ!!


 『僕は悪くない!あの女が誘惑し、誘ってきたんだ!!』


 そう訴えても聞いてはくれない。

 従兄弟達は僕のことをずっと睨み付けているし……汚いものでもみるかのように……



 マリアの父親のセルベックス侯爵の怒りが収まらず、重い罰が与えられると言うんだ。平民だから処刑にすべきと判決がでたが、ブルネイ伯爵家の名と未成年ということで処刑は取り消された。

 

 しかし、処罰は重い……学園は退学。

 王都には近付くことは許されず、一生、自由はなく辺境の地で監視付きの暮らしを強いられる。中、上級魔法が使える為、監視の行き届く場所に常にいなければならない。

 破れば国外追放、又は処刑と言われた……次は未成年であっても処刑は免れない。

 


 僕は悪くないのに……みんなで僕を虐めるんだ。僕の能力が高いから妬むんだ!貴族は信用出来ない。信じていた叔父上にも裏切られたんだ……もう信じられるのは自分だけだ!僕のことを本当に愛してくれる人だけをそばに置けるように探すこととしよう。

 

 

 そう心に決めて学園を後にするカーゴだった……

 

次話、NO.4でカーゴsideは終わる予定です。

引き続きお楽しみ下さい。

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