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爽の水曜日
その日、大学生の志筑爽は、バイトだったが、いつもより早くあがることになり、9時過ぎには、自宅マンションに戻っていた。
フと気が付くと、エレベーターの前にたたずんでいる女がいる。
マンションの住人?
爽が、
「乗りますか?」
と、尋ねてみると、
「乗ります。」
と、一緒に乗り込んできた。
3階を押した女は、黙って、エレベーターから降りていった。
爽は、彼女に、妙な違和感を感じていた。
つい、彼女の後姿を目で追うが、エレベーターの扉は、爽が、その正体を追う前に、目の前で閉まってしまった。




