第4話 交わる
■ 第4話「交わる」
朝。
テレビの音で目が覚めた。
『昨夜未明、XX刑務所にて大規模な襲撃事件が発生――』
光「……ん……」
ぼんやりと画面を見る。
『収容されていた受刑者、全員の死亡が確認されました』
光「……は?」
一気に目が覚める。
『なお、刑務官や職員、周辺住民に被害は確認されていません』
光「……全員……?犯罪者だけ……?なんで……」
光「……怪人、だよな……」
意味がわからない。それもそうだろう。今までの怪人達は無差別に人を殺し、幸せを壊してきたのだから。このような命を選別するような怪人は初めてだった。
ニュースは続く。
『死亡した受刑者は全て重犯罪者であり――』
光「……」
言葉を失う。
光「……重犯罪者だけ……」
外に行くと空気はまだ重い。街のあちこちに、戦いの痕が残っている。
光「なんでこんなことに……」
幸いなことに光の住んでいた地域はまだ被害が少なかった。光はコンビニに立ち寄る。
光「いつも行ってるコンビニぶっ壊れちまったしな……」
光は初めて行くコンビニでつぶやく。その時。
「………」
光「え……」
光は目の前で万引きの瞬間を見てしまった。男はそのままコンビニを出る。光は追いかける。
光「ちょっと!会計してないでしょ!」
男を捕まえる。
「何言ってんだ!てめぇ!」
光「いやいやどう見てもしてなかったでしょ!」
「てめぇふざけたこと……がっ…」
光「…………は?」
光の目の前の男が何かに頭を貫かれ死んだ。
光「なにが……」
「きゃぁぁぁぁぁ!」
悲鳴が聞こえた。
光「悲鳴……!」
光の手が震える。そして光は怪人に追い詰められ子供を守ろうとした時の景色を思い出した。
「俺が…俺がこの子を守る!!」
光「そうだ…俺は守るって決めたんだ!」
悲鳴の聞こえた場所まで走る。そこには無数の人が逃げ惑っていた。そして怪人の目の前には親子。
光「やめろ!!」
親子が殺されるそう思った。しかし怪人は親子を無視し別の女を見つめる。
「こっち来な……うっ…」
女はすぐに殺された。困惑した光は動くことができなかった。
光「なんで……」
光は困惑しながらも怪人の前に立ちはだかる。
光「お前の相手は俺だ!」
光は腕に装置をつける。しかし怪人は光を無視し別の方向へ向かう。
光「は…?ちょ……無視するなよ!」
光が叫ぶ。しかし怪人は無視する。
光「発動!」
《バランス》
光がそのまま怪人に襲いかかる。
怪人「邪魔をするなら容赦はしない」
光「人の幸せは奪わせない!」
光が怪人と応戦する。殴る蹴る、殴られ蹴られる。怪人と光は同等の戦いを繰り広げていた。
光「はぁぁぁぁ!!」
怪人「邪魔をするなぁぁぁ!!」
光&怪人「ぐはぁぁ!」
2人がよろける。
光「だったら…!」
光が足にエネルギーを溜め始める。それに
呼応するように怪人を力を溜め始める。
《アルケミアブレイク》
光「終わりだぁぁ!」
怪人「がぁぁぁ!!」
2人が吹き飛ぶ。必殺技を打ってもなお決着がつかなかった。
光「これじゃあ埒が明かない……はぁ!」
《オンスロート》
光「やっぱりか……」
光はオンスロート、ガーディアンを使った時に感じていた。バランスよりも体力の消費が多いことを。
光「はぁぁぁ!!」
怪人「うぉぉぉ!!」
光がオンスロートの力で怪人に押し勝ち、怪人は吹き飛ぶ。
光「っ!?」
光が怪人に追撃を仕掛けようとしたその時、後ろから何者かが近づいてきていた。振り返るとそのには1人の男。
光「早く逃げて!」
凛「君となら力を世界を救えるかもしれない」
光「はい?」
凛が装置を取り出す。
光「それは……!俺とあの子と同じ……!」
光は男の持っている装置が自分そして自分を助けてくれた少女が使っていたものと同じだと気づく。
凛「君と俺が持ってるこれはアルケミスシステムっていうんだ」
凛が腕にアルケミスシステムを装着する。
凛「発動」
《バランス》
光はただ呆然と見ているしかなかった。
凛「はぁぁぁ!」
凛のいちげきが怪人に命中する。しかし怪人は反撃を行う。しかし怪人の反撃は当たらなかった。
光「全部避けた……」
凛「はぁぁぁ……」
凛の腕にエネルギーが溜まる。
《ゼロスラスト》
凛の必殺技が怪人に命中し怪人は消滅した。
光「あなたは…?」
凛「君の持っているアルケミスシステムを落としたのは俺なんだ」
光「え…?」
そう光が拾ったアルケミスシステムは凛が適応者を探すために持っていたが混乱による戦いのなかで落としたものだった。
凛「ついてきてくれ」
光は目の前の謎の男に何処かに招かれてしまったた。
第4話「交わる」完




