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アルケミア  作者: ふなのり
終わりゆく世界
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第3話 守護

■ 第3話「守護」




 壊した。



光「……俺が……みんなの居場所を壊した……」



 校門の前で立ち尽くしていた少年の泣き声が、頭から離れない。


「うぁぁぁぁ!僕達の学校が……!」

「どうして……」



光「………」



 拳を握る。震えが止まらない。自分はただの被害者だと思っていた。しかし現実は自分も人の幸せを壊したことに気づいてしまった。



光「……もう……戦いたくない……」


 視線を落とす。


光「……俺が戦うと……幸せが壊れる……」



 息が詰まる。


光「でも……死ぬのは嫌だ……」




 ドォン――!!


 街中で大きな爆破音が響いた。



光「……!」



 反射的に顔を上げる。煙が上がっている。


光「……なんでまた……」



光「今から逃げれば間に合う……俺にはもう関係ない……」



 光はその場から逃げようとする。しかし爆破音とともに響いた人々の悲鳴が光の足を止めた。



「助けて!!」「嫌だぁぁぁ!」



光「……っ!」


 歯を食いしばる。


光「あぁぁぁぁぁ!!」


 光が絶叫する。


光「……あんな声聞いて見捨てれるわけないだろ……!」



 走り出す。恐怖を無理やり押し込み爆心地へ足を運ぶ。



光「……くそ、くそ……なんでこんなことに!」


光「あの時にこんな物さえ拾わなければ…!」



 現場にたどり着く。そこには街を破壊して回る怪人がいた。そして建物が崩れ、人々が逃げ惑っている。



光「……くそっ……!」


 光の中に再び少年がフラッシュバックする


光「……ここまで来たらやるしかねぇだろ!!」

 

 腕の装置を構える。


光「発動!」



 《バランス》


 踏み込む。


光「うおおおお!!」


 光が連撃を叩き込む。


怪人「がぁぁぁ!!」


 怪人が激しく吹き飛ぶ。


光「この前のやつよりはマシそうだ……」

 

光「……っ!?」


 その時怪人が放った攻撃が建物に的中。建物が崩れるがその下には逃げ遅れた人。


光「くそぉぉぉ!」


 光が走り出す。光は瓦礫から人を守った。


光「早く逃げて……」


 光は人を逃がした。しかしすでに怪人は目の前まで迫ってきてた。


光「がっ……!」


 怪人の攻撃が光に命中する。光は吹き飛ばされる。


光「なんだよこの威力……今までのとは

全然違う……」


怪人「貴様はその程度か……」


光(……強ぇ……!)


 立ち上がる。しかし怪人の攻撃に光は追い詰められる。


光(……やられたら終わりだ……!)


 その時光に一人の子供が目に入る。


 「お母さん…!お母さんどこ…!助けてよ…怖いよ…!」

 

 怪人はその子供にすら無慈悲に攻撃を放った。


光「はっ……!」


 反射的に体が動いてしまった。怪人の攻撃よりも先に光は子供の前までたどり着いた。しかし攻撃は光に命中した。


 《アウト》


光「なんで!なんでもとに戻ったんだ…!」


 光は元の姿に戻されてしまった。光はボロボロになり動くのがやっとになってしまった。


光(このままじゃこの子ごと…!)

 

光「っ…!」


 光はこの子を置いてでも逃げようとした。しかし子供が足に大きな怪我を負ってるのを見てしまった。


光「俺が守らないと……?」


光「どうやって……なんで俺が……?」


 光は自分が生き残ることかできないと思った。


 「うぁぁぁん!」


 光の耳に子供の泣き声が聞こえる。光は再びあの景色を思い出した。


光「俺はもうあんな思いをしたくない……!」


 光が拳を握る。


光「俺が…俺がこの子を守る!!」


 震える光の中で何かが目覚めた。怪人が構える。それと同時、光の腕の装置が光りだす。

 

光「これは……あの時と……」


 数日前オンスロートを目覚めさせた時のように装置は光りだした。そして怪人が攻撃を放つ。


光「発動!」


 光がそう言うと同時に攻撃が放たれ爆発した。


怪人「ふん……」

 

 怪人は2人の死を確信した。しかし炎の中に影が見えた。



 《ガーディアン》


 光は新たな力に目覚めた。怪人が再び襲う。


怪人「消えろ。」


 しかし光にはその攻撃は効かなかった。そして光の反撃が始まる。

 

光「はぁぁぁぁ!」


 光は連撃を叩き込む。怪人はそれを捌ききれない。


怪人「がぁぁぁ!」


 怪人が吹き飛ぶ。しかし怪人も反撃を開始する。


怪人「うぉぉぉぉ!」


光「はぁ!」


 光はバリアを出してる応戦。怪人はバリアを破壊できない。


怪人「ならば……」


 怪人は足を怪我した子供に向かい攻撃を放った。


 光「させない」

  

 子供の周りにバリアが展開され怪人の攻撃が阻まれた。


怪人「なにぃ!」

 

光「終わりだ」


 光がバリアを複数個展開させる。そしてバリアで怪人を覆い尽くした。バリアは怪人の身体を圧迫した。


 《フォートレスバスター》


 怪人はバリアの圧力に耐えられなくなり消滅した。


光「はぁ……はぁ……」


 光は子供の方に目線を向ける。


光「守れた……俺が守ったんだ……!」


 「お兄ちゃんすごい!」

 

 光はその子と共にその場を離れ安全な場所へ向かう。


 「ヒロム!」

 

 「お母さん!」

 

 安全な場所についたとき光達は母親と会った。


 「お兄ちゃんが怪人から助けてくれたんだよ!」


 「ありがとうございます…!あなたは私の息子の命の恩人です……!」


光「そんな、俺はできることをやっただけですよ……!」


 「お兄ちゃんバイバイ!」


光「バイバイ!」


 光はその場を離れた。光の中では人を守りたいという気持ちが目覚めていた。


光「あんな日常をあんな怪人達に壊されたくない……!」


 光は怪人と戦うことを決意した。







凛「ガーディアンまで……彼はもしかしたら信用に値するかもしれない……」


 神山凛。光を監視してたこの男は何者なのだろうか………


第3話「守護」完





光が一人の守ることに目覚めましたね!光は1話冒頭にもあった世界を照らし、希望を灯す者にはなれるのでしょうか!?これからの光の物語をお楽しみに!

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