死へのロードマップ
家庭裁判所を出てきた。
なかなか骨の折れるやりとりだった。
『鹿島ケイか、、、ふふ。これで僕は鹿島で、ボクも鹿島だ。』
『ナルちゃん、やっとこれで2人は1つになれたね。』
『やめてくれよ。ケイちゃんでいいよ。』
『でも、、僕のはじめてはナルちゃんだからさ。』
『ふふ、わかったよ。鹿島。』
鳴沢ケイはもうこの世に名前として存在しない。
今日から鹿島ケイだ。
『じゃあさ、早速買いに行こうか。』
『いや、鹿島。内見は住んだじゃないか。あのボクらの楽園は、、、』
『そうだっけ?なんだか最近記憶が曖昧なんだ。』
『ああ、そう、、、まあそうか。うん、なんだかボクも、僕?ボクもなんだかね。』
最近、自分自身が何者かわからない。
だけど、これだけはやり切らないといけないのだ。
真島の葬式は終えた。
あとは、鹿島ケイ名義の伊豆沖の島で、死のバカンスを始めるだけだ。
同窓会の件:
皆様、お久しぶりです。
まだ49日があけていませんが、何かのきっかけだと思います。久々に皆さまで集まりませんか?自分の所有している伊豆沖の島があります。プライベートビーチです。バーベキューでもしながら、懐かしい話を語らいませんか。
『同窓会のお知らせね、、、イカれてるけど、まあみんな行くでしょうね。』
ケイちゃん主催。
クローズドサークル。
鹿島と話をしているようなケイちゃん。
あれは、私の研究領域からすると、やばいやつだ。そんなケイちゃんの整えた舞台だ。
何かないわけはない。
『東京で接触する方が何かと都合がいいのよね。』
私は欠席で返事を出した。




