フクシュウノハジマリ
卒業式を迎えた。
このクラスで集まるのはあと2回。
一回はこの後のボクの薬の実験台になってもらう男の葬式。
一回はクラスメイトを全員殺す時。
ボクの学校はその時少しマスコミの的になっていた。
行方不明の生徒。
見つかった遺書。
遺書にはボクのクラスメイトの名前がある。
そして手元には、その遺書の写し。
『簡単だよね、これをFAXするだけだもの。』
ある日の放課後だった。
真島が校門を出て行くのが見える。
近寄るスーツの男達。
『あの、○○学校の生徒さんですか?』
『・・・うるせえ。』
真島は写真を大量に撮られる。
『俺の親父は弁護士だぞ?てめてら、どこの週刊誌だっ!?』
真島は掴みかかる。
『やめなよ、真島。』
後ろにいるのは、ナルトだ。
『ねえ、キミ達、あの鹿島くんのクラスメイトだよね?確か遺書に名前が書いてあった・・・・。』
『真島、行くぞ。』
ナルトは真島を諌めながら、腕を引っ張る。
その後ろには神宮寺と有島もくっついて歩く。
真島達は、黒塗りの外国車に乗る。
真島の親父が手配したのだろう。
マスコミは車を追っかける。
こんな状況になっても彼らの指定校推薦は取り消しにならない。
『真島の親父さん、相当なコネと金の持ち主だなあ。』
『そうだね、ナルちゃん。まあでもいいんじゃないかな。結構参ってるみたいだし。』
連日連夜、マスコミに付け回される気持ちはどんなものだろう。
ボクは鹿島を撫でる。
『こんなものでは、終わらないよ。』
そして迎えた卒業式。
彼らはこの学び舎をさる。
卒業式にもマスコミは来ているようだ。
彼らには大学に行っても追っかけてもらおうか。
そして。
僕?
ああボクは、辞表を出した。
新しい仕事を始めることにしたからね。




