生きる意味
『有島さん、あなたは何で鹿島のいじめに乗ったのかしら?』
『・・・・。』
『神宮寺、勘弁してやれよ。』
『いいの、ナルトくん。これから一連托生なんだからそのくらいの権利はあると思うわ。』
『有島さん・・・。』
『鹿島に騙されたわ。〇〇くんが体育倉庫で待ってるって。』
『それで?』
『体育倉庫に行ったらいたのは覆面をして、下半身半裸の激らせた男たちよ。』
『つまり。』
『はあ・・・・私はレイプされたの。この時のせいで子どもを産めない体になったわ。』
『ひでえ話だ・・・。』
『あの中に鹿島もいたんじゃないかと思うとぞっとするわね。』
『実行犯の顔はわからない。でも確実に鹿島は絡んでいるわ。だから、殺したいくらい憎いの。』
『そりゃそうだ。』
『ありがとう話をしてくれて。』
『でも、ケイちゃんの提案がなかったら報復なんて考えなかったわ。』
『ああ、そうだ。』
『ケイちゃんが鹿島を孤立させろなんて言わなければね。』
『ケイちゃんと鹿島はどんな繋がりがあるんかね。わざわざいじめさせるなんて、サイコパスな教師だぜ。』
録音はそのあとも続いていたけど、
なぜ??
なぜ、あの幼なじみだった、強姦魔が僕をいじめさせる??
何年も口をきいてないし、未だにじとりと僕を見てくる気持ち悪いアラサー女が、僕に何の為に。
嬌声をあげながら涎だらけの口元で
僕を犯すあの女の顔がフラッシュバックする。
『うえっ、うえええええええええっ!』
僕は思わず嘔吐した。
神宮寺はただそれを見ているだけだ。
口元には酸っぱい味がする。
ヒリヒリと喉が焼けたような感覚がする。
『汚い。』
神宮寺は乾いた目で見てくる。
有島さんの件もそうだ。
レイプ?
覆面の男?
真島から聞いた話とだいぶ乖離している。
『ねえ、鹿島。』
委員長は床にへばりつくように倒れている僕の髪を引っ張る。
『これがアンタの真実なの。アンタはクラスメイトをレイプに追いやり、子どもを産めない体にした。その自覚はある?それに先生がそんなクズだから、私たちにいじめさせるんでしょうね。まあ、先生もなかなかクズだけど。アンタほどじゃないわ。』
ナルちゃんより、僕がクズなのか・・・・?
『吐きなさいよ、私の妹を手込めにしたアンタの親友とやらは誰なの!?』
そうか。
僕は知ってしまった。
いや、ナルトや神宮寺さんの件でよくわかってたはずだ。
真島との友情を盾に、自分のしたことを正当化してきただけなんだ。
しかもだ。
僕はナルちゃんにされたことを、有島さんにしてしまったようなものだ。
涙が流れ出る。
最悪だ。
僕は最悪だ。
よりにもよってあんな女と同じことをして。
明日、僕は吊るされるのか。
吊るされるか、、、
どうせ僕には、
何もないんだから。
それもまた僕らしい最期なのかもしれない。




