殺し合いの始まり
伊豆沖のナルちゃんの島にて。
ボクは決断した。
『ねえ、ナルちゃん。』
『なんだい?鹿島。』
『ボクには友達がいたのかな?』
『さあな。でもすくなくともボクには友達がいたと思えないよ。』
『そうだよね。』
何年間かの空白の時間があったとはいえ、ナルちゃんはやはりボクをよく知っている。
そんな人の言うことなんだから、信じていいはずだ。
『ナルちゃん、みんな酒池肉林の限りを尽くしているよね。』
『うん、そうだね。』
『ああ素晴らしいなあ。後腐れがないや。』
『とうとう決断したのかな?』
『うん、ボクは決めたよ。結局はみんな友達なんかじゃなかった。ボクはみんなに利用されていただけなんだ!!だからね!みんなにはここで死んでもらうことにした!!ナルちゃんどうすればいいかな??』
ナルちゃんはボクをきつく抱きしめてくれた。
『大丈夫。じきにはじまるよ。これはそういうお薬だから。』
ナルちゃんが持っているのは緑の缶ビール。
『これのストックはあの倉庫にしかないからね。』
ナルちゃんはコテージから、崖上の小屋を指す。
『始まるよ?』
コテージから10メートルほど離れてヤッていたカップルがいる。
『あ、、ぐあああ・・・・。』
男が突然女の首をギチギチと締め上げる。
『はははは!!ああビール寄越せえっ!!!』
男は腕に力を入れまくる。
女の顔は青白くなり、動かなくなった。
『はあっ!?何死んでんだよ?ビール寄越せえよおっ!!!』
遺体の首をさらに締め上げていく。
ゴキン。
『あー、折れちゃったあ!!やばいいいいっ!!』
『ナルちゃん、すごいね。』
『禁断症状が出たわね。じゃああとはメール一斉送信ね。』
ナルちゃんはボクのチャットアカウントを使う。
足がつかないようにする為だ。
『やっほー、お友達。缶ビールは崖上の倉庫に5人分くらいはあるみたいだよ。それ以外はないから仲良く分け合ってね。』
送信ボタンをタップした。
『鹿島、これでクラスメイトは全員死ぬわ。ついについにこの日が迎えられたのよ!!!』
ナルちゃんは嬉しそうだ。ボクも嬉しい。
やっとやっと悔いなく成仏できそうだ。




