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用務員は見てしまった

----用務員の独白----


私は真島の坊ちゃんが、よってたかって

あの私を頼ってくれる鹿島という男子生徒を吊るしたのを見てしまったんです。


吊るしたあと、確かに真島の坊ちゃんは手際よく木から下ろしてトランクケースに入れました。


そのままたぶん古井戸の方にいったのでしょう。


私は恐ろしくて震えたまま、カーテンの裏からその光景を覗きこんでいました。


せめてもの弔いにをと、古井戸の方へ向かいました。


すると、長いロープが、古井戸の底へと続いているではありませんか。



もしかしたらと思い、ロープを手繰り寄せました。


ロープの感触的に重みはなくただ何も結ばれていないロープが引き上げられただけでした。


ただ。




明らかに結び目があり人の胴体を巻きつけられるくらいの輪っかが引き上げたロープにはございました。



そう、ちょうどあの鹿島という男子生徒の胴体を巻きつけられるくらいの大きさで。



これはどういう事でしょうか。

鹿島は古井戸に投げ込まれたあとに、

自らの手でロープをほどき逃げたのでしょうか。


あんな形で吊るされて、古井戸に投げ込まれたとしたら無事でいられるのでしょうか。


私は怖くなり、用務員室に戻りました。





そんな日に限ってです。

私は、学校の宿直を任されていました。

懐中電灯片手に、校内の見回りを始めました。



真っ暗で、非常灯で照らされた廊下は薄気味悪く年甲斐もなく震えあがっておりました。



3階に上がった時でしょうか。

屋上に続く階段の先から何か話し声が聞こえてきます。






『鹿島・・・優しいのはキミの取り柄だけど、、だからといってキミが被害者になる必要は・・・。』


『そうだね。ナルちゃん。でも僕はクラスメイトを吊るしあげることなんて、できないよ。』



少しの沈黙の後。




『なあ、鹿島、もう・・・。』

『いいんだ、ナルちゃん。彼らにも鬱憤を晴らす場所が必要なんだ。』


『だからって!なんで、キミはそんなにあいつらの肩を持つんだ??』


『いや、だってさ。あいつらは僕の大切な友達だったんだ。いつか、このいじめが終わったらまた笑いあえるよ。』


『その前に、、その前に鹿島が死んじゃうよ!』










こんな時間に生徒がいるのでしょうか。

私は屋上に向かいました。



正直、昼の1件もあり震えながら、階段を一歩一歩踏み出しました。






物陰から声の方を見ました。


手元にある警棒を構えました。


目を凝らします。






そこにいたのは・・・・・






これ以上は恐ろしくて話せません。

だってだって。

今もまだ、私はあいつに殺されてしまうのでないかと思うのです。



え?大丈夫だって?


いやいや、違うんです。


大丈夫じゃない。

だっていつかきっと殺されてしまう。

ああ助けてください!

助けて!


その為にあなた達はいるのでしょう??




あなた達警察はその為にいるのでしょう!?


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