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終わりのはじまり

空き教室で2人。


真島とボクは机越しに向かいあっていた。


放課後ということもあり、人気はない。

夕陽が眩しい。


気の遠くなるような沈黙のあと、

真島が口を開く。



真島の申し出は意外だった。


『鹿島と仲良くなりたいんだろ?ナルちゃんさ、何があったかは聞かないけどそれなりの外道な理由で鹿島との溝が深まってんならよ、頼らざるを得なくするしかねえんじゃないかい?』


『・・・・。』


『俺が今すぐナルちゃんとやらせろというとでも思った??』


『・・・・。』


『俺はね、ナルちゃんには憧れてるさ。でもよ、こうやって脅してなんとかしようなんて思ってないよ。でもよ、いつか俺の女になりたいと思う日が来るさ。それまではナルちゃんの為になる事をするだけだよ。』



『で?何をさせたいの?』


唾を飲み込む。


『話が早くて助かるよ。簡単だ。鹿島は何か他人に代償的なものを支払わなければ愛されないという思い込みがあるからよ。だからさ、鹿島をいじめられっ子にすんのよ。いじめらた代償にナルちゃんと仲良くなれる。いいだろ?』


『鹿島が、ボクと仲良くなりたいと思ってなかったら?』




ククと笑う真島。

ボクの全身を舐め回すように見る。

気色悪い。



『それなりの事をしたんだな、クックック・・・・。』



真島は買ってきた缶コーヒーを開けて、飲み出す。



『鹿島もあんなんだからさ、大丈夫だよ。きっかけがないだけ。要はさ、担任が生徒を気にかけるような状況になればいいんだろう?』


真島は鹿島から何か聞いてるのだろうか。

その上でこんな申し出をしているとしたら非常に気色悪い。




しかし真島の話からすると、鹿島もボクとの繋がりを取り戻したいと感じているのだろうか。



そんな気配を感じとる。

だったら乗らない手はないだろう。



『どうしたらいいんだい?』


真島はボクが口を開くとニタアッと口を開ける。




『鹿島を孤立させるんだよ。いじめだよ。いじめ。いじめがあれば、担任としてナルちゃんも向き合わざるを得ないだろう?』


担任がいじめに加担するということか。

なんとも週刊誌が喜びそうな企みだ。


その時のボクは気がふれていたんだと思う。



真島の企みに乗ったのだ。




『鹿島に恨みがあるのはこの3人さ。』


真島がなんでこんな情報を掴んでいるかもその時は疑問に思わなかった。


そのくらい、ボクは鹿島とまた仲良くなれることに執着してたんだ。



『ナルちゃんなら、なんとかなるだろ?やり方は任せるよ。この3人を焚き付けてさ、鹿島をいじめさせる。そこにナルちゃんが担任としてアプローチすれば何も問題ないよ。』


『・・・・。』


『うまくいくよ。じゃあまた。』



私は次の日。

3人を呼び出した。

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