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醜いナルちゃん

ナルちゃんが僕を本当に愛してくれた。

その感覚を確かに感じた。


ナルちゃんが僕にしてきた事は当時の僕に

とっては嫌悪感しかなかった。



でもそれは無条件の愛を信じることが出来ない僕にとってはある種の安心材料になった。



ナルちゃんをどう喜ばせればいいか。

ナルちゃんは僕の何かを気に入らないからあんな事をしたのだ。



そう思える。

あんな事は2度とされたく無い。

だから、ナルちゃんが喜ぶようなことをしなくてはならない。



あくる日。

ナルちゃんはいつものように、お惣菜を持ってきた。


『よう、鹿島。』


ナルちゃんは会うなり、僕を押し倒した。


気がつけば2人は裸体になり、廊下で体が重なりあっていた。


僕はひどく傷ついた。



でも、ナルちゃんの顔を見るととても幸せそうだった。




ああ。

ナルちゃんはこういうこと(・・・・・・)をすると喜ぶのか。



なんだろう。



とても嫌だ。


真島の指示は誰かの悪意を正したり、誰かの恋の応援をしたり、友達が罪人になるのを避けたり。何か正義的な大義名分があるけど、ナルちゃんのはただナルちゃんの醜い一面を見るだけだ。


いや。

真島のやっている事も醜いけれども、

僕はナルちゃんの醜い姿を見たくなかったんだと思う。



だから。





『ナルちゃん。しばらくうちに来ないで。』



ナルちゃんは唖然としていたけど、僕はナルちゃんと距離を置くことにした。

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