表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/105

2人の幼なじみ

ボクには2人の幼なじみがいた。


1人は鹿島。ボクの恋人になる男の子だ。

少しぽっちゃりしているけれども根が優しく、笑顔がかわいい。ボクはずっとずっと鹿島に恋焦がれていた。歳の差は結構あったから、当時みたら完全にショタと言われても仕方ない感じだった。


もう1人は真島という子だ。

鹿島とよく一緒にいて一言で言うと悪ガキだった。鹿島を焚き付けてよく悪さをやらせていた。


とはいえ悪ガキがやることだから、まあかわいいものだと思っていた。


『ああ、ナルちゃん!』


帰りがけに真島と路上で会った。




『ナルちゃん、鹿島すげえんだよ、今日さ〇〇ちゃんのリコーダーにいたずらした奴を吊し上げてさ!』


鹿島は何も話さない。

ボクには、わかる。真島はこうやってボクからの鹿島の評価を下げようとしている。そのことくらいわかる。



『俺はさ、やめろって言ったんだけどさあ。あいつナルトってやつのこと嫌いみたいだからさあ。』


ニタニタ笑いながら、両手のヒラを空に向けるようにあげてボクに話してくる。


『そっか、真島くん、教えてくれてありがとね。』


真島の頭を撫でて鹿島の家に向かった。


真島は顔を赤くしていた。

ニタニタと笑いながらだ。



(幼なじみだから、こうやって話してあげてるけども・・・・ぶっちゃけ気色悪いんだよな、真島。)



こんな真島に会った日は、鹿島に会って浄化されるに限る。




インターホンを押す。


『はい。ああナルちゃん。』

『鹿島、今日も夕飯作ってきたよ。』


鹿島の家にこうやって夕飯を作ってもってきてあげている。



『ナルちゃん、今日は何を作ってきてくれたの?』


『今日はチキンカレーだよ。』


『わーい、ナルちゃんのチキンカレー美味しいんだよね!!』


カレーをよそう。



『鹿島、最近どう?真島に何かされてない?』


『真島?あいつとは友達だよ。友達だからさ、、、友達がやって欲しいと思うことはやらなきゃいけないんだ。』


鹿島は顔を伏せながらチキンカレーを食べる。

ははは、と笑いながらボソボソと米を食べる。


辛そうだ。



鹿島を憐れむような目で見ていると、その視線に気づく。



『で、でも真島はいいやつなんだ!俺にとっては親友なんだよ!だからね、いいんだ!!』


困ったような笑顔を見せた後、鹿島は一気にカレーをかき込む。


『ナルちゃん、おかわり!』


『ああ、待っていてくれよ。』


鹿島は人に気に入られるように生きていくことしかできないのだ。



それは彼の凄惨な生い立ちに紐づくものだからだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ