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憧れだった。だから憎かった。

俺には昔から遊び道具がいた。


そいつは『友達』って言えばなんでもやった。

だから、あらゆることに巻き込んだ。




『〇〇ちゃんのリコーダーにうんこつけたの誰だか知ってるか?』



『話すのはまずいよ。キミは誰が犯人か知ってるの?』


『ああ。たぶん、ナルトだ。あいつ〇〇ちゃんのこと、好きだろ?でも、〇〇ちゃんに振られたらしいじゃないか。その腹いせだよ。』


『た、確かに。それなら辻褄が合うね!』


『だろ?だからさ、鹿島お前がさ、こう発言するんだよ。ナルト君がやったの見ましたって。』


『ええ!それだとナルト君がかわいそうだよ、、』


『鹿島。間違いを犯しているクラスメイトの間違いを正してやる。それこそが真の友達なんじゃないか?』






こんな風に言えば、馬鹿みたいにその通りやる。





『なあ、鹿島。』

『なんだい?』

『〇〇が有島さん好きみたいでさ。放課後体育倉庫に呼んでやってくれよ。』

『わかった。』


有島花梨を呼ぶ。



複数のクラスメイトは皆、覆面をして顔バレしないように待っていた。



有島もバカだ。

〇〇は学年1のイケメンだ。そんなやつから呼び出されたらほいほい乗ってきた。


『いやあ!もう、乱暴しないでっ!!』


有島で溜まったものを吐き出しまくった。


覆面だから、身バレはしない。

しばらく登校拒否していた有島を久々に学校で見た時は興奮した。




神宮寺の妹もそうだ。

いろいろな女を組み敷いたが、小学生にいたずらをしたくなった。


鹿島と神宮寺の家に忍び込み、神宮寺の妹を手籠にした。鹿島には人が入ってこないか見張らせた。


事故だった。

神宮寺の妹が暴れたせいで

石油ストーブが倒れて火事になった。



『てめえ!』


妹をボコボコにして動けなくした。



そのまま抜け出した。


『大丈夫?』

鹿島が声をかけてくる。



『ああ。やべえよ、どうしよう。助けてくれ、鹿島。そ、そうだ、お前が花火をしたことにしてくれよ。』


『え・・・・。』


『鹿島、友達だろ?』


鹿島は友達という言葉に反応しやすい。



『わかったよ。』







そして神宮寺が掃除当番の日にあの会話をわさわとやった。




『どうするの?神宮寺さんの家で花火したら燃えちゃったじゃないか、、、』

『はあ?なんでお前そんなことしたの。』

『いやだって、、、』

『はあ?ちょっと驚かすくらいでいいっていったじゃないか?』

『だって、もっとやれって・・・。』

『もういいよ。忘れろって。はあ、もったいねえなあ。神宮寺の妹、可愛かったからちょっと脅して全裸にさせろって言っただけなのに、家燃やしちゃうとかバカなんじゃない?もう忘れろよ。お前は未成年だからな。捕まりゃしねえよ。しかしさ、親父さんもアホだよな。わざわざ火の中に入って助けようとして一緒にお陀仏とはなあ。』





そうやって全ての私怨を鹿島に向くようにした。





そうして、今俺は幸せの絶頂期なのだ。





ずっとずっと俺は鹿島が憎かった。


『やあ、久しぶり。』

『嬉しいよ、こうやって真島と飯来れるなんて。』


俺にとって目の前のコイツはただの性欲発散の道具でしかない。高校時代から一度は相手をしたかった相手なのだ。


『しかし、こんなおしゃれなところどこで知ったん?』

『まあ、仕事柄

・・・

こんなところによく来るからね。』


仕事?仕事って・・・・。まあいい。

そんなことより、鹿島のお古とはいえ早く抱きたい。



『それよりさ、ワイン飲もうぜ。このメニューのこれがいいなあ。年代物は美味いからなあ。』


『真島は舌が肥えているね。さすが、有名弁護士の御子息。』


『よせやい、めんどくさいだよな。親父の後継がないといけないし、いろいろ難儀してんのよ。』


『そうか。真島、勉強はよくできたもんなあ。』


『勉強は、って。なんか他はポンコツみてえじゃねえかw』


『ああ、ごめん。ごめん。勉強だけじゃなくて、かっこよくなったよね。ほら、スーツの上からわかる筋肉の張りとか。すごいボク好みだな。』



違和感を感じた。こいつ、自分のことをボク

・・

なんて、呼んでいたことあるか?


その違和感以上に俺の胸板をなぞる指先に俺はすでに激っていたのだがな。



『おっと、まだ早かったね。食事を今は楽しもうか。』


『ああ、だな。ここは、肉が美味いんだってな。』


『そうだね。だから赤ワインをよく取り揃えているんだ。ほら。』


給仕が運ばれてきたワインを注ぐ。



『ほら、肉に混ざり合うような血のように赤いワインだよ。』


『真っ赤なワインだな。ああ確かに肉にあいそうだ。とりあえず肉の盛り合わせを頂こうか。』


肉の盛り合わせはすぐ来た。


『いただきまーーーー』


『真島様。』


給仕に呼ばれる。


『ん?なんだ?』


『真島様宛にお電話が入ってます。』


『なんだ?ここに来ることは、誰にも伝えてないんだが。。』


『行ってきたら?これを楽しむのはそのあとでもいいだろうよ。』



『んーーーまあ、そうだな。』



席を立ち上がり、店のレジ横の電話に向かう。




『はい?もしもし?』


『・・・・・。』


『もしもーし。』



ツーツー。



『あれ?切れてるじゃねえか。ったく、いたずらか?』



受話器を置く。


水を刺されてしまった。


『ワリィなんか、いたずら電話だったっぽい。』


『そうかい。』


『じゃあ、飲むか。今宵のこの時間に乾杯!』


『ああ・・・・乾杯。』


妖艶な笑みを浮かべてこちらを見てくる。ああゾクゾクする。早く組み敷きたい。俺が便器のように扱ってやる。



ワインに口をつける。なあに、コイツも酒を飲めばボルテージは上がるさ。すぐにな。



俺は目の前の鳴沢ケイ、いやナルちゃんをようやく抱けるのだ。



ずっとずっと憧れていた。

幼なじみだったあの頃から。


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