卒業後の僕とナルちゃん
時は、鹿島たちが高校を卒業したあとの話。
『なあ、鹿島?』
『何だい?ナルちゃん。』
『最近どうなんだい?』
『どうって言われてもなあ。本当はみんなみたいに大学に行って青春を謳歌したかったよ。』
『そうだよね。』
『なんで、ナルちゃんはボクを孤立させたかったの?』
『それは、、、』
『まあ、いいよ。今もナルちゃんとはこうして一緒にいれるんだから。』
『ごめんなさい。』
『だって結局はまだよくわかってないもんね。僕がこんな風になっちゃった経緯とかさ。』
『うん、なあんにもわかってないんだ。』
『寂しいよ。』
『ボクだって寂しいよ。鹿島・・・・。』
ナルちゃんは僕を抱き抱えて、涙をハラリと落とす。僕の体に涙が染み込んでくる。
『あの4人はナルちゃんが推した指定校推薦先に入学したんだよね。』
『うん、そうだよ。』
『いいなあ。』
『ごめん、鹿島。本当はキミを・・・。』
『ナルちゃん。起きてしまった事は仕方ないよ。それよりも。これからはさ、ずっと一緒にいてね。孤立させないでね。』
『大丈夫だよ。』
ナルちゃんは僕に口づけする。
『これからはずっと、ずっと一緒だからね。』
ナルちゃんは枕元に僕をちょこんと座らせる。
枕元には、誰の写真だろうか。
ぽよんと太った男子高校生の写真が立てかけられている。ああ、これは僕だ。唯一、ナルちゃんと行った北海道旅行の写真だ。
あれ?なんでだろう。この写真には僕が2人いる。
いいや。とても幸せそうだ。
僕はナルちゃんと共にこの時のように幸せに生きていくのだ。




