救い
他の2人は予想通りのリアクションであった。
指定校推薦をチラつかせていた分、焦りが顔に出ている。
特に神宮寺は、指定校推薦組の中でも特待生枠が欲しかったようでボクに問い詰めてきた。
『先生、鹿島がいなくなったのはやはりスキャンダルになるのでしょうか?』
『うん、可能性はあるよ。そうして指定校推薦取り消しだってあり得る。何かあった学校から学生を取りたいと思うかい?』
『それは、、、』
『だから些細なことでいいんだ。神宮寺が知っていることがあれば、君らを推薦するタイミングでなんとかできるきっかけになれば。』
『いえ、でも本当に何も・・・知らないです。』
『そうかい。じゃあ、何かわかったらここまで連絡ちょうだい。』
ケータイ番号を渡した。
さて、ここまで撒いておけば何か出てくるに違いない。
そうその何かがボクを絶望においこむのだけども。
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『どうするのよ!』
『神宮寺落ちつけって。』
『そうだよ・・・まだ指定校推薦取り消しが決まったわけじゃないんだから。』
私は放課後、教室で荒れていた。
『何の為にあそこまでやったのよ!』
『・・・・。』
『リスクしか残らないよなあ。いじめの果てに・・・。』
『でも、あれはケイちゃんの指示だからその通りやったって公表すれば、、、』
『そんなことしたら、私達は終わりよ!!』
言葉の凪が訪れる。
唐突に開く教室の扉。
『やあやあ、御三方。ずいぶん焦燥されているようで。いかがされた感じですかな??』
『・・・・っ。』
真島だった。
真島は指定校推薦の事は知らないし、対象でもない。
『何か大変な事があったんですかねえ?』
ニタニタ笑いながら近づいてくる。私らは気まずさのあまり沈黙で答える。
『何か、指定校推薦だかなんだかって聞こえてきたけど、、、何?まさか、鹿島の件、ケイちゃんが絡んでるとかじゃあ無いよね?』
聞こえていた。
『ま、真島実は・・・・。』
『ナルト、黙りなさい。』
私はドスを効かせた声でそう伝えた。
『おやおや神宮寺ちゃん、それじゃそうですって言ってるようなもんだよお?』
真島は、顔を伏せた私に対して覗きこんでは詰めてきた。
『鳴海ちゃん、もうダメだよ。話そうよ。真島くんに。』
『有島さん・・・・。』
私らは真島に全て伝えた。
『なあるほどね。いや、ケイちゃんも罪深い女だねえ。これは、これはいい事を聞いたなあ。』
『真島、私らをどうするつもり?』
『ああん?神宮寺達はお友達だからねえ。どうにもしないよ。でも、指定校推薦は俺も貰いたいからなあ。』
クックっと笑う真島。
『いい事思いついたよ。これなら大丈夫だ。みんな助かるし、俺にも旨みはあるなあ。ちょっと耳貸せよ。』
私らはまたもや真島の企みに乗らざるを得なかった。だが、その企みは私らがとり得ることの出来る最善の策だった。




