僕には友達がいるの?
伊豆沖の孤島のバカンスはすでに阿鼻叫喚の地獄と化していた。
『はあっ、はあっ!!』
『まあてえよぉぉっ!!』
逃げまどう女子。狂った男子らは次々と女子を組み敷いて暴力的に済ませる。
泣きじゃくる女子も感染したのか、狂いはじめて
その辺で感染してない男子で発散し始める。
酒池肉林というのだろうか。欲のままに生きる人間というのはなんと醜いのだろう。
『ナルちゃん、これはすごいね。』
『ああ、素晴らしい成果だ。』
『もう、こいつらと友達だった自分を恥じるよ。』
『鹿島。』
ナルちゃんは抱きしめてくれる。
『ようやく、気がついたか。キミの周りにいたのはこんな原始的な欲望のまま動いてたろくでなしだったんだよ?キミには真の友達はいなかったんだ。』
『うん。そうかもしれないね。』
この惨状をナルちゃんと眺める。
僕の友達はこんなやつらだったのか。ナルちゃんの薬を使っているとはいえ、醜い。
ただ、僕は思い出を捨てきれない。友達を思い、言う通りにしてくる事で積み上げた友情を。
コテージの扉が乱暴に開け放たれる。
『やあ、ナルちゃん?どこにいたんだい?』
『て、てめえ!!何しやがった?!』
ナルちゃんと僕は、もう1人のナルちゃんを眺める。
『頭が・・・・ああっ!痛あああい!!!』
頭を抱えたナルちゃん。
『お薬効いてきたんだね。』
『貴様ああ!』
掴みかかろうとするも、その場に崩れ落ちたナルちゃんは動けない。
『なあ、鹿島あっ!かつてのお友達があっ、こんな発情した猿みたいになっているのはどう思うっ!?』
『アンタ、何を言って、、、、』
『はあ?聞こえないの!?鹿島のかつてのお友達らが狂っているのを見てて、呆れてんだよっ!』
『アンタも狂ってるわ。鹿島はもういないのに。鹿島か・・・あいつには借りがあるんだよなあ。まあ、吊るしたから別に大したことはないけど、、、ところでアンタさ、鹿島の友達って、、、』
僕は目を見開く。実際は見開いてない。
『鹿島には友達なんかいねえのに、何言ってんだ?』




