ナルト、バーサク
薄暗い洞穴は外気と比べるとずいぶんひんやりしていて寒いくらいだ。
腕は縛られて目は隠されている。
『夏なのに、寒いわなあ。』
僕が成島に口づけをした後、ふと我に戻った。
成島の事情を知っていた分、なんとも言えない感情になった。
『コテージ戻るわ。』
冷たい男に映っただろう。そこにいたくなかったらのだ。事情を知っているのはあの場にいたケイちゃんと神宮寺くらいだろう。だから、そんなに
気まずさはなかった。完全なる自己嫌悪だと思う。
コテージに戻る途中から、視界がぐにゃりと歪み始めて気がついたら、この洞穴に監禁されていた。
(神宮寺と寝てからおかしくなった。神宮寺の飲んでいたビールのせいか??)
どうも自分自身をコントロールできないような状態が続いている。
その体たらくがなぜか監禁状態に繋がっている。
(この監禁も神宮寺が??)
何の為に?
コツコツと近づく音がする。
音は僕の前で止まる。
細い指先が僕の頬に触れて、指先で口をこじ開けられる。
そのまま口の中に液体を注ぎ込まれる。
(シュワシュワとして、僅かな麦の匂い。ビールだろうか?)
『ごぼっ、』
むせながらも飲み切る。
『うっ!!』
動悸が激しくなる。
ダンダン、音が鳴る。
『はあっ、はあっ!!』
ダラダラと溢れる涎。頭がガンガン鳴る。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
『ああ、いい、!っが ご けぐぬ が そ』
全身痙攣する。
縄を切られる。
足音が遠のく。
這うように洞穴内の冷たい地面を歩く。
ああがっ、食いたい食いたいヤリタイオカスぶっコロスウウウウウウウウウウッ、アババハババ!




