俺たち、友達だよな?
僕は昔からコミュ障だった。
『なんか、面白いこといえよー。』
『つまんねえよ、デーブ。』
コミュ障でも、友達は欲しかった。
だから、クラスカーストのトップの奴のそばにくっついている事が多かった。だけど、しばらくすると
つまらない
デブ
こっちくんな
みたいな罵詈雑言を浴びせられることが増えていった。それでも、僕は友達でいたかった。
ある日。
『おい、デブ。〇〇ちゃんのスカートめくってこいよ。』
ニヒヒと笑う友達。
本気で僕がやるとは思わなかったのだろうか。
『〇〇ちゃん。』
『なあに?鹿島くん?』
バサっ!
スカートをめくった。シマシマのパンツ。
『きゃあああああ!!』
僕は先生に呼び出され、親にもボコボコにされた。
次の日、またクラスカーストのトップグループに近づいた。
『鹿島すげえな。』
『いいもん見れたわ。』
『やっぱり、やると思ってたわ。さすが。』
認められた瞬間だった。
言いなりになり、面白くいれば友達認定されるのだ。
ある時は窓ガラスを割り
ある時は学校で飼ってるウサギに毒餌を食べさせて殺し
ある時はクラスの女子のリコーダーに自分の排泄物を塗りたくる
全部友達の指示だ。
友達はやるたびに僕を認めてくれる。
そんな感じで中学生になった。相変わらず僕は、友達の指示に従い称賛を浴びていった。
学校というコミュニティは恐ろしい。
相変わらずいろいろな事を指示してくる友達。
結果的に、
ある時はいじめられっ子をいじめる手引きをし、
ある時はあるクラスメイトの妹に悪戯をする手引きをした。
これは最近知ったことなんだけどね。
そして。
『なあ、鹿島。』
『な、なんだい?』
『有島さんをさ、放課後呼んで欲しいんだよな。体育倉庫に。』
『ああいいよ。』
有島カリンは僕が呼び出した。
次の日から、有島さんはしばらく学校に来なかった。僕は何があったのか友達に聞いた。
『なあ、鹿島?俺たち友達だよな?』
『うん、そうだよ。』
『じゃあ、わかってくれよ。これ以上聞いてくれるな。』
『うん、そうだよね。友達だもんね。』
僕は今日まで、有島さん、いや成島さんに何があったか知らない。




